4-1. ベンチマーク実験:実験設定(1) ベンチマーク実験(Huybretchs et al.(1996))とは: 氷床流動モデル(2D は 4 モデル, 3D は11 モデル)間で, 標高の解析解を もつ簡単な実験設定の基, 定常に近い状態まで数値積分を行い, 相互比較 を行った実験. ここで行われた相互比較の結果を以後, 『H96 ベンチマーク』と呼ぶ. ベンチマーク実験の設定 氷床は軸対称であると仮定する 座標は円筒座標系を用いて記述する 正味のかん養量Msは氷床の中心からの距離によって変化させる 氷床上端面での温度Tsは高さと共に変化させる 地殻熱流量γは一定値を与える