1.4.4 U座標系の設定

U座標系で描画するためには, sgfrm を呼んだ後でかつ描画をはじめる前に 変換メソッド(元関数)を決めるパラメータを指定しておかなければならない. 指定すべきパラメータは座標系によって異なるが, 主要なパラメタはすべて sgpget/sgpsetによって管理されている. ただし, sgpget/sgpsetは単に掲示版の役目をしているだけなので, 設定したパラメタの値は, 変換メソッド(元関数)を確定するルーチン sgstrf を呼ぶことで有効になる. 変換メソッド(元関数)のパラメタを1つ1つ設定するのは面倒なので, まとめてパラメタを設定するルーチンが用意されており, 普通はそちらを使ってパラメタの設定を行なう.

具体的に変換パラメタを設定するにはsgfrm のあとで次のように コーディングする.

直角座標系

       NumRu::DCL.sgsvpt(vxmin,vxmax,vymin,vymax)
       NumRu::DCL.sgswnd(uxmin,uxmax,uymin,uymax)
       NumRu::DCL.sgstrn(itr)
       CALL sgstrf

直交座標系

       NumRu::DCL.sgsvpt(vxmin,vxmax,vymin,vymax)
       NumRu::DCL.sgssim(simfac,vxoff,vyoff)
       NumRu::DCL.sgstrn(itr)
       CALL sgstrf 

地図座標系

       NumRu::DCL.sgsvpt(vxmin,vxmax,vymin,vymax)
       NumRu::DCL.sgssim(simfac,vxoff,vyoff)
       NumRu::DCL.sgsmpl(plx,ply,plrot)
       NumRu::DCL.sgstrn(itr)
       CALL sgstrf

円錐投影の場合は, これ以外に sgrset によって標準緯線の緯度 (STLAT1, STLAT2) を与えておく必要がある.

これらのパラメタは 変換メソッド(元関数)を確定するルーチン sgstrf が 呼ばれる前であれば, どのような順番で指定しても構わない. 変換メソッド(元関数)名または略号を指定して, 変換メソッド(元関数)番号を返すメソッド(元関数)も用意されている.