1.2 デバイスとフレーム

 

図形を描くためには, まずディスプレイやプリンタなど デバイス の準備をする必要がある. その準備をする操作を「オープン」という. そして, 最後に描画を終了する時の操作を「クローズ」という. すべての図形は, デバイスをオープンしてからクローズするまでの間に 描かれなければならない. 地球流体電脳ライブラリでは, 一度に1つのデバイスをオープンすることがで きる. 同時に2つ以上のデバイスをオープンすることはできないが, オープン時にいくつかのデバイスの中の1つを選択できる.

デバイスに出力される図形が複数ページにわたることがあるが, 地球流体電脳ライブラリでは, ページという言葉の代わりにフレームという言葉を使う. これは, デバイスによってはページという概念のないもの (例えば, 巻物のような長い紙に出力するようなデバイス) があったり, 後述のように物理的な1ページの中に複数のフレームを設定することもあるので, 物理的なページと区別するためである.

グラフィックを使うプログラムの形態は次のようになる.

  NumRu::DCL.sgopn(iws)           ! デバイス番号1の装置をオープン
  CALL sgfrm              ! フレームを用意
  ・・・・・・・・         ! 1ページ目の描画プログラム
  CALL sgfrm              ! 改ページ
  ・・・・・・・・         ! 2ページ目の描画プログラム    
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      ・
  CALL sgcls              !デバイスのクローズ