2.8 メソッド(元サブルーチン)の説明 : テキストプリミティブ

文字列の図形出力(text primitive)に関するメソッド(元サブルーチン)群.



GRPH1では2種類のフォントが使用できる. フォント番号は内部変数'IFONT'を指定することによって選択できる (初期値は1). 2.4.4節, およびフォントテーブル (8.1.2, 8.1.3節)参照.



普通, キーボードにある文字はそのまま表示される. キーボードにない文字, あるいはキーボードにあっても正しく表現されない文字は, メソッド(元関数)副プログラムcsgi (2.12.1節参照)の引数として フォントテーブルに示してある番号(DCL文字番号) を与えることによって描くことができる. 詳しくは, 2.12節を参照のこと.



また内部変数'LCNTL'.true.なら, 制御文字を有効として上付および下付添え字を描くことができる (2.4.4節参照). たとえば, 制御文字の文字番号が2.4.4節で設定してある 値のとき,

(Xi)2
と描くためには
'(X_i")|2"'
と指定すればよい (いちばん最後の上付および下付添え字のモードの終わりをしめす制御文字は 省略できない). 制御文字の指定方法が妥当かどうかは, 文字の長さと高さを求める下位ルーチンszqtxwがチェックする. したがって, 指定方法が妥当でないときエラーメッセージは szqtxwから出力される.



文字列の有効な長さはMATH1 (下位基本数学処理ライブラリ)の中の メソッド(元関数)lenc (CHRLIB参照)を用いて決定される. したがって, 与えた文字列の後方にあるNULL文字あるいは空白文字は 無視される.



文字は基本的に線分の集まりとして表現されるので クリッピング(1.7節参照)の対象となる.