7.2.1 簡単描画ルーチン (usgrph)

とにかく簡単にデータをグラフ化するためのルーチンで, 1行で折れ線グラフまで描いてくれる. これらを使ったプログラムは次のようになる.
       NumRu::DCL.gropn(iws)    ! デバイスオープン
       CALL grfrm         ! フレームを用意
       NumRu::DCL.grstrn(itr)

       NumRu::DCL.ussttl(cxttl,cxunit,cyttl,cyunit)
       NumRu::DCL.usgrph(x,y) ! グラフ描画

       CALL grcls         ! デバイスのクローズ

grfrmusgrph の間で, 変換メソッド(元関数)に関するパラメタを GRPACK や SGPACK で設定したり, その他のパラメタを uspsetにより設定することができる. また, ussttl により座標軸のタイトルなどを指定することもできる.

これらのルーチンは, とにかく簡便にデータをグラフ化するには便利である. しかし, 複数の折れ線を一つの図に入れたり, 他のパッケージと組み合わせて使うなどの応用をするには スケーリング・ルーチンと座標軸ルーチンを直接使う方がよい. 上記のプログラムをこれらの基本的なルーチンを使って書き直すと 次のようになる.

 
       NumRu::DCL.gropn(iws)    ! デバイスをオープン
       CALL grfrm         ! フレームを用意
       NumRu::DCL.grstrn(itr)

       NumRu::DCL.usspnt(x,y) ! データ範囲の指定
       CALL uspfit        ! 変換メソッド(元関数)パラメタ設定
       CALL grstrf        ! 変換メソッド(元関数)確定

       NumRu::DCL.ussttl(cxttl,cxunit,cyttl,cyunit)
       CALL usdaxs        ! 座標軸描画

       NumRu::DCL.uulin(upx,upy) ! 折れ線描画

       CALL grcls         ! デバイスのクローズ