6.1 概要

UUPACK/UVPACK/UHPACK は直交座標系で折れ線やマーカー, 棒グラフなどを描くためのメソッド(元サブルーチン)パッケージである. したがって, 変換メソッド(元関数)番号としてはitr=1〜4(直角直線座標系)の 正規化変換に対してのみ使用できる. それ以外の変換メソッド(元関数)番号を指定しても動作は保証されない.



USPACK (第7章)の折れ線は, このパッケージのルーチンを使用して描かれている.



折れ線を描くルーチン(uulin, uulinz)およびマーカー列を描く ルーチン(uumrk, uumrkz)に関しては, 次節で述べる未定義値を 引数に指定しなければ, GRPH1 における対応するルーチン (sgplu, sgplzu および sgpmu, sgpmzu)と 同じ動作をする. (ただし, ラインインデクス等のパラメータは独立である.)



UUPACK/UVPACK/UHPACK それぞれのパッケージの機能は 次のようになっている.

UUPACK : X軸とY軸が対等なグラフ要素 (折れ線など) およびパラメタ管理.
UVPACK : X軸が独立変数でY軸が従属変数となるようなグラフ要素.
UHPACK : Y軸が独立変数でX軸が従属変数となるようなグラフ要素.

これらのメソッド(元サブルーチン)群は, 変数の数によって次の4つのタイプに分類 される.

  独立変数の数 従属変数の数
TYPE 1 N N
TYPE 2 N N×2
TYPE 3 N+1 N
TYPE 4 N+1 N×2
ここで, 独立変数として指定する配列の数は常に1つで, その長さがN または N+1 である. 従属変数は1つの配列の長さは常に N であるが, 2つの配列を指定するもの(N×2)がある.

TYPE 3 と TYPE 4 のルーチンはこのパッケージでは「箱グラフ」と 呼んでいる. これは, 指定した独立変数の「位置」にある幅の棒を描く棒グラフに対して, 指定した独立変数の「区間」を埋める箱を描くものである. この中のu[vh]bxl, u[vh]bxlz は階段状のグラフを描くものである.