1.1 はじめに

MATH1 (数学処理下位パッケージ)は, 地球流体電脳ライブラリ群のなかでも, もっとも基本的なメソッド(元サブルーチン)およびメソッド(元関数)を集めたパッケージである.



MATH1 は, いくつかのサブパッケージからなる.

これらの中の多くのサブパッケージでは, 「欠損値の処理」や「実数の誤差を考慮した大小関係の判定」 ができるようになっている. なお, これらのサブパッケージの中でソースレベルでの機種依存性が あるのは OSLIB のみである. ( SYSLIB はシステムに依存する定数を管理している. )

以下本章では, MATH1 の特色である内部変数管理, 欠損値処理, 並びに, 誤差を含めた判断について若干の解説をおこない, さらに, そのよ うなパッケージのよってきたる FORTRAN 77 の構造について説明を行なう ことにする.