地球流体電脳倶楽部の資源管理プロジェクトで用いるいくつかのファイル (メンテナンスコマンドのユーザが作成することを期待されているもの) の形式はインターネットの電子メールに類似しています。 ここではその字句的形式について説明します。
これらのファイルを処理するプログラムは 電子メールでヘッダと呼んでいる部分を読み取ります。 そのあとに続く本文は自動処理に当たっては無視されますので、 編集履歴を記入するために用いてください。
あるディレクトリの説明ファイル:
Subject: 大気大循環モデル (球面プリミティブ沼口モデル) agcm5 Maintainer: 石渡正樹 Update: 1993/06/20履歴
1998/02/23 豊田英司 試験的に作成
ファイルの字句的形式はインターネットの電子メールに準じますが、 RFC 822 との相違は、 ヘッダ名はアルファベット・数字・ハイフンのいずれかでなければならない (つまり漢字やひらがなを書いてはならない) と厳しくし、 改行は LF のみを許容することです。 RFC 822 の変形 BNF 文法表記法で書くと、
ただし以下のような制約・仕様に注意してください:message = fields *( [CR] LF *TEXTCHAR) fields = *field field = field-name ":" field-body [CR] LF field-name = *ALPHANUMERIC-HYPHEN field-body = field-body-contents
[[CR] LF LWSP-char field-body] field-body-contents = *TEXTCHAR LWSP-char = SPACE / TAB TAB = <ASCII TAB; 8> CR = <ASCII CR; 13> LF = <ASCII LF; 10> SPACE = <ASCII SPC; 32> ALPHANUMERIC-HYPHEN = <"-" or A-Za-z0-9> TEXTCHAR = <SPACE, ESC, TAB, or EUC-or-SJIS printable; 8, 27, 32-126, 129-254>
TEXTCHAR の定義は許容する文字種のみを記していますが、 漢字などを記述する場合には junet コード、日本語 EUC、シフト JIS のどれかの エンコーディングを用い、 エンコーディングはひとつのファイルの中で一貫して用いてください。 処理系は入力を nkf(1) を用いて日本語 EUC に変換してから解析します。
同じフィールド名を持つフィールドが複数あったときは継続行とみなして処理します。 継続行は改行および行頭の空白類文字の並びを 一つのスペースに置換した後解釈します。
RFC 822 と同様、処理系はフィールド名の大文字と小文字を区別しません。
1998/02/11 豊田英司 GFD Note プロジェクトのために作成
1998/02/23 豊田英司 資源管理プロジェクトに再利用