SLPACK では基本的に最大描画領域に対する比率で, マージンなどをとるようになっているが, 目的によっては絶対的な長さ(例えば10cm)を指定したい場合もある.
SLFORM (SL FORM)
または SLSIZE (SL SIZE)
で,
自分が描きたい描画範囲の大きさを具体的に指定しておけば,
その描画範囲が物理的に描画できる限り,
異なったデバイスでも同じ大きさの図が出力できる.
SLFORM
は描画範囲を cm 単位で, また, SLSIZE
は
A4, B5 等の大きさを指定するものである.
(通常A4の用紙の最大描画範囲は, 用紙そのものの大きさよりも小さいので,
A4の紙に SLSIZE
で A4 を指定するとエラーとなる. )
同じA4サイズに出力するデバイスでも,
その最大描画領域は微妙に異なっている.
自分が使う可能性のあるデバイスの最大描画範囲をあらかじめ調べておいて,
その最小値をSLFORM
で常に指定するようにすれば,
異なったデバイスで出力した図をもとにOHPを作成しても,
同じスケールで重ねることができる.
ただし, 絶対的な大きさを指定するということは, 汎用性を損ねるリスクと背中合わせであることを認識しておいて頂きたい. また, コンソールディスプレイなど, 物理的な大きさがはっきりしないデバイスに対しては, 適当な大きさが仮定されている.