「好みの間隔で目盛りをうち, 好みのところにラベルを描く. しかも, ラベル
には数字だけでなく文字列も使いたい.」 そのような要求にも U[XYZ]PACK の
パッケージは柔軟に対応できます.
スケーリングは前章の例 UXYZ4 と同じで, 緯度のラベルは文字列で表 現し, また圧力の目盛はデータが存在するレベルだけに打つというプログラム が, UXYZ5 です.
PROGRAM UXYZ5 PARAMETER( NX1=21, NX2= 5 ) PARAMETER( NY1= 0, NY2=18 ) REAL RX1(NX1), RX2(NX2), RY2(NY2) CHARACTER CX2(NX2)*4, CY2(NY2)*4 DATA RX1/-50,-45,-40,-35,-30,-25,-20,-15,-10, -5, 0, + 5, 10, 15, 20, 25, 30, 35, 40, 45, 50/ DATA RX2/ -40 , -20 , 0 , 20 , 40 / DATA CX2/'40S ','20S ','EQ ','20N ','40N '/ DATA RY2/ 1000 , 850 , 700 , 500 , 400 , 300 , + 250 , 200 , 150 , 100 , 70 , 50 , + 30 , 10 , 5 , 2 , 1 , 0.4 / DATA CY2/'1000',' ',' ','500 ',' ',' ', + ' ','200 ',' ','100 ',' ','50 ', + '30 ','10 ','5 ','2 ','1 ','.4 '/ WRITE(*,*) ' WORKSTATION ID (I) ? ;' CALL SGPWSN READ (*,*) IWS CALL GROPN( IWS ) CALL GRFRM CALL GRSWND( -50., 50., 1.E3, 0.4 ) CALL GRSVPT( 0.2, 0.8, 0.2, 0.8 ) CALL GRSTRN( 2 ) CALL GRSTRF CALL UXAXLB( 'B', RX1, NX1, RX2, CX2, 4, NX2 ) CALL UXAXLB( 'T', RX1, NX1, RX2, CX2, 4, NX2 ) CALL UXSTTL( 'B', 'LATITUDE', 0. ) CALL UYAXLB( 'L', DUMMY, NY1, RY2, CY2, 4, NY2 ) CALL UYAXLB( 'R', DUMMY, NY1, RY2, CY2, 4, NY2 ) CALL UYSTTL( 'L', 'PRESSURE (hPa)', 0. ) CALL UXMTTL( 'T', 'UXAXLB/UYAXLB', 0. ) CALL GRCLS ENDPROGRAM UXYZ5
目盛とラベルを描く場所を指定して座標軸を描くサブルーチンとして, UXAXNM, UYAXNM があり, さらに, 描くラベルも指定するルーチンに
UXAXLB, UYAXLB があります. この例では, 後者を使っています.
最初の引数は場所を指定する引数です. 2, 3番目の引数では, 小さめの目盛り
をうつ場所に関する情報を指定します. 2番目の引数は, 小さい目盛りをうつ
場所のU座標系での値を与える実数型配列で, 3番目はその配列の長さです. 4
番目から7番目までの引数では, 同様にして, 大きめの目盛りについての情報
を与えます; 目盛りをうつ場所を指定する配列, ラベルを指定する文字型配列,
ラベルの文字数, 配列の長さ, の順に与えます. これらの情報は, 8行めから
のデータ文で用意しています.
なお, ラベルとして与える文字列の有効な長さは, 後方のブランクを無視して
数えます. 具体的には, x軸の 'EQ□□' のように, DATA文では後方
に2文字のブランクを含んで文字列を与えても, 先行する有効な2文字のみがラ
ベルの作画対象となり, 2文字分がセンタリングされて作画されます. y軸に
関しても同様に, 文字列 '.4□□' なども後方のブランクを無視して右
寄せして描かれます.
小さい目盛りを描きたくない場合には, この例の UYAXLB のように, 小 さい目盛りの配列を与えるべきところに適当な変数名(ここではDUMMY) を書いておいて, その配列の大きさを0と指定すれば大丈夫です.