2009/07/30 の dcmodel ネットミーティングのメモ書き

参加者

  • 神戸
    • 高橋 芳幸, 西澤 誠也, 納多 哲史, 島津 通
  • 北大
    • 石渡 正樹, 杉山 耕一朗, 山下 達也, 徳永 義哉, 馬場 健聡

次回日程

  • 日時
    • 08 月 04 日(火) 10:00 - 13:00
  • 場所
    • 神戸大: 自然科学 3 号館 508
    • 北大 : 理学部 8 号館コスモスタジオ
    • 九大 : 理学部 3 号館 3605

dcpam

  • dcpam の長波放射フラックスの検証
    • 「電脳簡単放射モデル」(デフォルトパラメータ) と LBLRTM を比較
      • 地面での正味フラックスが ~100 Wm^{-2} ほど異なる
        • 「電脳簡単放射モデル」(デフォルトパラメータ)
          • 透明すぎる
          • 水蒸気の吸収係数が小さすぎる
      • 対流圏下層の加熱率としてはひどくずれてはいないようにして あるようだ
    • 今後の作戦
      • 当面は良さそうなバンドモデルを探してみる

同期回転惑星

  • 前回の計算について
    • 大気アルベドを 0.2 から 0.0 に変更したつもりの計算は, 実は変わっていなかった
  • 今回, 正しく変更したものを見せた
  • 各放射パラメータの影響
    • 実験結果
    • 大気アルベドを 0.2 から 0.0 にすると, 南北対称になった
      • 大気アルベドの変更は太陽定数の変更に相当
      • 短波吸収がない状況で大気アルベドを変えるとどのようになるか?
    • 短波吸収
      • 短波吸収なしにすると降水が大幅に増える
    • 長波吸収
      • 4 色の場合と 1 色の場合
        • 4 色のほうが表面温度が全体的に高い
        • 降水分布, 降水量はたいして変わらない
  • 太陽定数変更実験
    • 実験概要
      • 上記の実験 3 の太陽定数を変更したもの
        • ただし, Asselin フィルタの値は 0.05
    • 結果
      • 太陽定数が 1100, 1150 の場合は北側が低気圧, 南側が高気圧
      • 1200 で南北対称
      • 非対称性の形成過程
        • 変数にもよるが, 240 日ぐらいまでは南北対称性が保たれている
          • 夜半球の温度の高度分布
          • これ以降, 赤道付近に強い西風ジェット(\sigma = 0.2 で 100 m/s 程度) が表れる
        • 太陽定数 1150 における 1000 日目以降の地表面気圧の分布
          • 時間によって強弱はあるが, 分布の傾向は変わらない (北が低気圧, 南が高気圧)
  • 今後の計算
    • Asselin フィルターを 0.05 に戻す
    • 長波は 1 色
    • 短波吸収はなし
    • 大気アルベドは 0.0
    • 太陽定数を振る (1100, 1150, 1200, 1380 W m-2)
    • 初期値をそろえる
      • 太陽定数を小さくしたときに計算が壊れないよう, 初期比湿を大きめに取る