DCPAM 作業ミーティング記録 (2017/03/03)
参加者
- 北大
- 石渡, 荻原
- 神戸大
- 高橋(芳), 松田, 河合
荻原からの報告
- ダストデビルによるダスト巻き上げフラックスに関する考察の続き.
これまでに, 地形無しの場合と東西平均地形を与えた場合で, ダストフラックスの大きさを比較していた.
2 つの場合でダストフラックスの東西平均・時間平均値をくらべると あまり差が大きくない (1% 程度) ので, 何が起こっているか もっとよく見てみることにしていた.
- 積分時間をもっと延ばして, 4 年目, 5 年目も見てみた. やはり 1% 程度の差となっていた.
ダストフラックス, 顕熱フラックス, 熱効率(η)の時系列 (5 日分) を見てみると, 顕熱フラックスと熱効率では最大になる時刻がちょっとずれてる (2 時間くらい) ことがわかった.
このため, 顕熱フラックス, 熱効率それぞれでは 地形無しの場合と東西平均地形を与えた場合でピーク値の差が大きいのに ダストフラックスの大きさにはあまり差が出ないことになっているの かもしれない.
- 1 次元計算で安定度の高さを検討 東西平均地形を与えた場合と地形無しの場合で有意な差があらわられなかった. しかし, 3 次元計算では中立となる高さには差が出ていたので 3 次元計算の結果は 1 次元計算だとあまりうまく記述できてないらしい.
GCM 結果で他の日も確認する, 合成図を作るなどをしてみる ことにする. 加熱率の時間変化 (日変化) も見てみる.
顕熱フラックスと熱効率で最大になる時刻がずれる理由についても 検討する.
松田からの報告
- DCPAM を用いた太陽定数変更実験
dcpam のバージョンをより新しいものにして 太陽定数変更実験を継続中.
S=1100 W の場合で 42 年積分, S=1200 で 84 年積分. ともに全球凍結起こる. 全球凍結で統計的平衡状態が得られたようだ.
- 次は S=1300, S=1400 などの場合 (松田君が言うところの 「中途半端な場合」) についても図をいろいろ書いてみる.
次回日程
2017 年 03 月 14 日 (火) 13:00-15:00 TV 会議にて. 接続希望は dcmodel@gfd-dennou.org (荻原) まで.