放射MTGメモ(2012/07/30)
参加者
- 倉本圭、石渡正樹、はしもとじょーじ、高橋康人、大西将徳
Nakajima et al. 1992の再現(大西)
- 対流圏界面の決定と成層圏の放射平衡の計算
- 考えているアルゴリズム
- 1. FluxConvergenceが「負→正」となる間の層より上は成層圏と考え、FluxConvergenceの量に従って、温度を上昇させる(成層圏を収束させてから、対流圏界面を決定する)
- 2. 成層圏の水蒸気量を変える
- 成層圏の水蒸気は対流圏界面の水蒸気混合比を上限に供給されると考える。
- 「飽和水蒸気量」or「圏界面の混合比」 の小さい方まで水蒸気量は引き上げられると考えて、水蒸気量を決定する。
- 3. Flux, FluxConvergenceを計算
- 4. 1-3をFluxConvergenceが小さくなるまで繰り返し計算する
- 5. 対流圏界面の決定(成層圏の温度も微修正される)
- 考えているアルゴリズム
- 検討が必要な点など
- 時間ステップを10^4, 10^5, 10^6[s]で計算。大気上端と圏界面付近でオーバーシュートが起きている。
- 温度上昇率の上限を決めて計算を行う。
- 1つ前のステップの温度上昇率と平均をとり、温度上昇率をなまして温度を上昇させるのも、一つの手法。
- 大気上端(プログラム上は上空からFluxがやってこない)の温度の加熱率も物理的にリーズナブルに与える。
- 対流圏界面の決定と成層圏の放射平衡の計算について
- 成層圏の放射平衡を収束させているときは対流圏界面はFixし、成層圏の温度が決まったら対流圏界面の位置を探す(FluxConvergenceの正負から)。この過程を収束するまで繰り返し、大気全体の温度プロファイルを決定する。
- 計算時間の短縮について
- 現在のプログラムではFluxの計算に時間がかかっている(おそらく必要のない計算をしている)。計算アルゴリズムの見直しも検討事項。
- 時間ステップを10^4, 10^5, 10^6[s]で計算。大気上端と圏界面付近でオーバーシュートが起きている。
- ToDo
- オーバーシュートが起きないようプログラムを工夫する。
- 「放射平衡大気の収束」と「対流圏界面の決定」を繰り返し、全体の温度プロファイルが収束するプログラムを考える。
次回の日程
- 8/6(月) 9:00-