放射MTGメモ(2013/12/16)

参加者

  • 倉本圭、石渡正樹、はしもとじょーじ、高橋芳幸、濱野景子、高橋康人、齊藤大晶、三上峻、大西将徳

line-by-line 放射計算プログラムの開発(大西)

  • ハワイ研究会の報告
    • 発表内容:
      • H2O大気の放射伝達を、地表面温度、地表面H2O量を変えて計算
    • 計算結果
      • 射出限界: 282[W/m2]
      • H2O 大気は高温で、かなり光学的に厚い
    • 議論、検討事項など
      • H2O の飽和蒸気圧曲線
        • 今回はAbe & Matsui 1988 と同じものを使用
          • 268.15 < T < 647.26 for water: Osborne-Mayers’ formula
          • T < 268.15 for ice: Washburn’s eq.
          • 上空まで、Osborne-Mayer’s を使うと 4[W/m2]ほど小さくなる
          • 268.15[K] で式を変えているのは、この温度で両者が交差するため?: 確認する
        • Kopparapu et al., 2013 では Kasting 1988 と同じものを使用
      • H2O 臨界点付近での断熱温度プロファイル
        • H2O の温度圧力の関係は工業的にはよく調べられているのでそのテーブルを使ってみる
          • The International Association for the Properties of Water and Steam (http://www.iapws.org/index.html)
        • 地表面をどことするかは考える必要がある
          • 液体、気体のH2O の下のシリケイトの地面を地表と考えるのがよいのではないか
          • 液体の放射伝達も考える必要あり
      • H2O の連続吸収の扱い
        • 今回の計算は MT_CKD モデルを使用
          • 適用温度範囲を超えて使用している
        • Kopparapu et al., 2013 では BPS を使用
        • Goldblatt et al., 2013 はMT_CKD 2.4 と同じような(?)
        • Zurich U のチーム、生駒研の学生は連続吸収は使わず、line の裾を足している
        • 阿部先生は super Lorentzian を使ってみてはと提案
        • まずは、カットオフなし計算(Lorentz線型を仮定)とMT_CKD モデルを比較してみる
  • mtg 資料

木星大気の計算(高橋康)

  • ハワイ研究会の報告
    • 発表内容:
      • 木星と高温のガス惑星とのスペクトルの違いについて
    • 結果:
      • 木星では 5 micron に窓があり、放射を決めている
      • 高温にすると高波数で透明な領域が多数現れる
    • コメントなど
      • H2O の連続吸収を考える必要がある
        • 木星の計算では、上からの放射は問題なかったが、下層の安定不安定の計算には影響があるのではないか
      • 他の分子を考える必要性: PH3 (低温でのopacity), CO (高温でのopacity), N2 (高温でNH3 の reservoir)
      • 雲の扱い(Si系の雲, 木星の雲について調べ応用)
      • 比較対象:
        • dwarf類のスペクトルデータとの比較
        • バローの計算結果とまずは比べてみる
      • 太陽光の吸収も入れて木星の計算を行う

タイタンの大気の計算(三上)

  • 修論頑張ります

系外惑星研究会

  • 2014/01/06(月), 07(火)の日程で調整中
  • 場所は国立天文台(三鷹)
  • 初日: 木星型, 2日目: 地球型

次回の日程

  • 12/25(水) 9:00-
    • 12/23(月) は祝日のため