放射MTGメモ(2015/07/06)
参加者
- 倉本圭, 石渡正樹, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 放射対流平衡計算に用いる k 分布法の吸収係数についての検討
- line-by-line 計算で波数分解能を変えて放射計算を行った(地表面温度 320K, 140K 等温成層圏).
- 波数分解能: 0.01, 0.1, 1.0 [cm-1].
- 波数分解能が 0.01[cm-1] の場合に比べ, 分解能を落とした場合には, 成層圏の冷却は弱くなった.
- 波数分解能を落とした場合, 光学的に厚い波数と薄い波数のコントラストが小さくなる.
- 波数分解能を落とすと光学的に厚い波数と薄い波数のコントラストが小さくなり, 非灰色の効果が小さくなるために成層圏の冷却が小さくなったのではないかと考えた.
- 上記のような成層圏の冷却が弱くなる結果は, k 分布法の吸収係数を用いて計算した場合(地表面温度 320K, 成層圏 120K 程度) にも見られ, 現在使っている k 分布の吸収係数では, 光学的厚さのコントラストを十分表現できていないのではないかと考えた.
- コメント, 議論など
- どれだけ細かく計算したらよいのか?
- 圏界面の光学的厚さがすべての波数で 1 より小さくなっていれば, 成層圏は加熱になるのでは?
- 圏界面が上がったときに, 波数によっては光学的に厚くなるような系だと, どこまでも温度が下がるということもありうる?
- 成層圏の温度が下がったときに, 光学的厚さ, フラックスのスペクトルがどうなるのか確認し, 物理を理解する.
- 太陽加熱と対空間冷却のバランスで成層圏が何度になるかを見積もってみる.
- line-by-line 計算で波数分解能を変えて放射計算を行った(地表面温度 320K, 140K 等温成層圏).
- mtg 資料
木星大気の放射計算(高橋康)
- 論文の内容確認
- radiative convective boundary, tropopause の言葉の使い方: 使いやすい方を使い, 先行研究との関係コメントする.
- Quiet フェーズを基本とすることの理由付けを述べる.
- "議論" について
- 積乱雲, 対流圏, 冷却率の説明は物理的な説明になっていない
- モデルの妥当性の議論必要
- 結果に対するメカニズムの議論: なぜこのようなプロファイルになるのか?
- 結果と議論はまとめる.
- 雲の粒径について
- モデルでは 1 ミクロンとしている.
- 理由付けが必要
- 杉山さんが引用したモデルの内容と, 地球と木星の違いについて確認する.
秋の学会
- 大西
- 気象学会は見送る(現在の議論の結果が変わりそうなので).
- 惑星科学会は発表する方針
- 高橋康人
- 惑星科学会は発表する方針
次回の日程
- 7/13(月) 9:00-