放射MTGメモ(2016/02/03)

参加者

  • 倉本圭, 石渡雅樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 論文作成に当たっての課題・検討事項の確認と, 対処法の議論.
    • 低温圏界面が, なぜ120K なのか
      • CO2 355ppmv 加えた光学計算は終了 (地表面温度 320K, 背景大気 1bar).
        • CO2 355ppmv は, Kasting+2015 と同じ.
      • 加熱率の見直し作業中.
    • 低温圏界面で暴走温室状態になった場合に残る水の量について.
      • Hamano+2015 を参考に, 暴走温室状態の大気プロファイルを仮定し, 120 圏海面の圏界面水蒸気量を見積もった.
        • 0.7 AU にある惑星を仮定 (Hamano+2015, Fig4).
        • 背景大気量: 1e+5, 1e+6, 1e+7 [Pa]
      • Hamano+2015 では pure H2O 大気を仮定しているが, 背景大気を含むことで, H2O の散逸が抑えられ, マグマオーシャンの継続時間が長くなると予想される.
      • コメント, 議論など
        • 背景大気を含むと, 大気中の H2O の保持期間が長くなるというのがポイント.
          • 保持期間が, 背景大気量によってどの程度長くなると推定されるか.
          • 射出限界よりも太陽入射が多い状況を考えているなら, 海は残らない.
          • マグマオーシャンの有り無しは本質的でない. インプリケーションとしてマグマオーシャンの継続時間が長くなる, ということは言えるかもしれないが.
        • adiabat の見積もり方再考.
          • 第1次近似として以下のような見積もり方はどうか.
            • 背景大気量を決め, 地表面温度を振って adiabat プロファイルを計算.
            • 適当な平均吸収係数を与えて, 大気上端から光学厚さ 2/3 になる温度からの惑星放射を求める.
            • 日射と惑星放射が一致するプロファイルを選び出す.
        • 背景大気は CO2 を仮定するほうがよい.
  • mtg 資料

木星大気の計算 (高橋康)

  • Letter 執筆
    • 倉本, コメント中.
    • ディフェンスを用意している.
  • 博士論文
    • Letter の内容をベースに作成する.
    • 大気透過光モデルによる考察の付加を検討.
      • ガリレオ衛星食観測との関連付け.
  • 連合大会
    • 現行モデルをベースにしたパラメタスタディを検討.
      • 案として, 木星の緯度別の差異を放射冷却率計算から考察することを検討.
      • 上記の案には, どのような意義があるのか?
      • 内容再考する.

次回の日程

  • 2/8 (月) 9:00-