放射MTGメモ(2016/05/12)
参加者
- 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 論文作成に当たっての課題・検討事項の確認と, 対処法の議論.
- line-by-line 等温成層圏放射伝達モデルによる H2O + CO2 + N2 大気の圏界面温度推定
- H2O + N2 に比べ, H2O + CO2 + N2 の方が圏界面温度が上昇する.
- CO2 を加えた方が吸収が強くなり, これまでの非灰色大気の考察(低温成層圏に対応)ではより低温になってもよいはずだが温度が上がるのはなぜか?
- CO2 を含む場合に現れる圏界面は H2O にみられた低温成層圏とは異なるバランスで実現している.
- H2O でみられた低温成層圏は圏界面からの放射と対流圏からの放射バランスによるが, CO2 を加えた場合には成層圏からの放射も放射バランスに寄与する.
- CO2 は上空まで混合比が高く, 成層圏でも15 micron 帯は光学的厚さが1を超える.
- H2O の成層圏混合比が CO2 の混合比よりも小さいときには, CO2 の強吸収帯で放射加熱率が決まってしまい, 圏界面温度が変わっても加熱率プロファイルはあまり変わらない.
- 議論, コメントなど
- CO2 が入ると 15 micron 帯が効くのはわかるが, それでなぜ圏界面温度が上がるのか?
- 成層圏の温度分布をきちんと決めないと, cold trap の温度は決まらない.
- 成層圏の温度が上がると, 放射によって cold trap の温度が上がってしまう.
- 放射対流平衡温度構造を求めることが先決.
- 波数解像度を落として, 計算を加速して行い, 収束してきたら解像度を上げて計算する.
- line-by-line 等温成層圏放射伝達モデルによる H2O + CO2 + N2 大気の圏界面温度推定
- mtg 資料
木星大気の計算 (高橋康)
- 投稿論文
- 共著者に回覧, コメント対応中.
- 現状モデルで観測されたアルベドが再現できない件
- 未導入のヘイズ等によって説明できる可能性がある
- ヘイズ等よって加熱・冷却が変化するかもしれないが, 本稿ではその影響は考慮しない. それをどのように正当化するか.
- 問題は, 加熱が入ったときにプロファイルがどう影響受けるか.
- ヘイズを灰色にして適当に計算してはどうか?
- ヘイズの高度領域などをどう与えるかが問題.
- パラメタスタディする.
- 光分解で混合比を削っている領域に入れる.
- ヘイズの高度領域などをどう与えるかが問題.
- 成層圏ヘイズ or 対流圏ヘイズが効いているのか先行研究を調べる.
- 成層圏ヘイズ, 対流圏上部のヘイズならプロファイルに効く.
- 対流圏の深いところならば問題ない.
- ヘイズを灰色にして適当に計算してはどうか?
- 博士論文
- ストーリーを, これまで学会などで話してきたようなものに修正している.
- mtg 資料
次回の日程
- 5/16 (月) 9:00-