という主張に整合的なように思う. 但し, 2 の非対流性の雲層は生じていないが,
これは放射条件の違いに起因すると考えられる. 本計算では高度 140 km 〜 200 km を
冷却しているのに対し, 中島ら(1998) の計算では, 湿潤対流層全体を冷却しているためだろう.
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流れ場
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鉛直風速. 高度 80 km 〜 120 km 付近では速度が速くない.
乱流拡散係数を見ると, 乾燥対流領域は高度 100 km まで存在するようだが....
描画範囲を変更しても 100 km まで乾燥対流領域が存在するように見えなかった
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鉛直風速. 高度 80 km 付近で乾燥対流領域と湿潤対流領域が分割しているように見える.
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対流の激しい時期とおとなしい時期を繰り返す
- 対流活動がおとなしい時期(左)は, 高度 80 km 〜 120 km 付近はあまり対流していないように見える.
- 対流が活発な時期(右)は, 高度 80 km 付近で乾燥対流領域と湿潤対流領域が分割しているように見える.
ちなみに H2O の凝結高度は 90 km 付近. 乱流拡散係数では乾燥対流領域が高度 80 km まで存在するように見える.
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水平風速.
湿潤対流層は層状な構造. 80 km 付近に境界があるように見える
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水平風速.
湿潤対流領域は層状っぽいかな? 80 km 付近に境界があるように見えない
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鉛直速度は高度 80 km を境に流れ場が分割しているように見えるが,
右図ではその境界が見えない.
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速度ベクトル. 高度 80 km 〜 120 km は東西風が卓越
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乱流拡散係数. 高度 80 km 〜 120 km では値がゼロなので,
あまり混ざり合っていないことが示唆される.
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温位
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温位の水平平均からのずれ.
120 km 付近より上空で湿潤対流が生じる.
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温位の水平平均からのずれ.
湿潤対流層(高度 100 km 〜 200 km)に, NH4SH や NH3 の再蒸発と見られる
大きな負の温位偏差が存在.
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温位の水平平均.
まだ H2O 凝結高度付近に不安定成層が存在
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対流の穏やかな時期には, 温位の不安定成層が見られる.
その後, 激しい対流が生じることによって不安定成層が解消され,
潜熱解放によって系の温位が上昇する.
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温位の式の各成分の寄与.
80 km 〜 140 km 付近では, 移流と蒸発による冷却によって, 正味で温位が低下.
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温位の式の各成分の寄与.
高度 100 km より上空では正味で温位上昇しているが,
高度 100 km より下方では正味で温位減少している.
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対流が穏やかな時期では, 正味で温位が下がる.
十分に不安定になると, 対流の激しい時期に遷移.
対流の激しい時期では温位が正味で上昇.
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安定度
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安定度. 赤は温度の寄与, 青は分子量の寄与.
NH3 の凝結高度と NH4SH の生成高度に安定度のピークが見られる.
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安定度. 赤は温度の寄与, 青は分子量の寄与.
NH3 の凝結高度と NH4SH の生成高度に安定度のピークが見られる.
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対流の穏やかな時期も激しい時期も, 安定層の大きさ自体はさほど変わらない.
しかし, 対流の激しい時期では温度の寄与はほぼゼロ.
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凝結成分気体の分布
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凝結成分気体の混合比の水平平均.
破線は大気深部の気塊を持ち上げた際に実現する湿潤断熱的な混合比分布
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凝結成分気体の混合比の水平平均.
破線は大気深部の気塊を持ち上げた際に実現する湿潤断熱的な混合比分布
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NH3 と H2S は H2O 凝結高度まで移流される.
- H2O 凝結高度より下方では, H2O, NH3, H2S の存在量はほぼ一定.
湿潤対流領域は, 平均的には飽和していない.
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H2O 混合比.
H2O 混合比の小さな気塊が H2O 凝結高度の下方まで移流している
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雨混合比
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凝結成分(雲と雨)の水平・時間平均
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凝結成分(雲と雨)の水平・時間平均
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対流のおとなしい時期(左)と対流の激しい時期(右)では,
H2O 混合比のピーク値はおおよそ 1/10 倍,
NH3 と NH4SH 混合比のピーク値はおおよそ 1/3 〜 1/5 倍となっている,
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雨混合比の分布
H2O を赤, H2S を緑, NH3 を 青として, RGB 合成したもの.
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雨混合比の分布
H2O を赤, H2S を緑, NH3 を 青として, RGB 合成したもの.
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対流の激しい時期の方が, 相対的に H2O 雲が多く存在する.
対流の激しい時期は全領域に凝結成分(雨)が存在, 各凝結成分が重なり合って存在.
対流のおだやかな時期は H2O と NH4SH の層と NH3 の層が分かれて存在
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H2O の雨
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H2O の雨
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NH4SH の雨
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NH4SH の雨
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NH3 の雨
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NH3 の雨
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