gtool4 の使い方(コマンドオプション)


重要な更新履歴
初版 2002/12/01
改編 2002/12/03
2003/02/25

gtool4のコマンドリファレンス.自分用の覚書です. davis(地球流体電脳倶楽部の多次元量データ可視化プロジェクト)の メーリングリストから色々教えてもらった機能を記述して行きます.随時変更.


  1. gtview
    • 概要

      gtviewは指定したncファイル中の変数を表示するコマンドです. 適当なオプションの選択により等値線図から色つけ,アニメーションの表示まで可能な 便利なビューワーです. 指定した変数が図形変数ならばそれを表示します.

      • 書式例
            $ gtview gpr00100.nc@pr,lon=0:199,rad=2 -nocont interval=-100  
              
    • オプション

      • 全体に関するオプション

        wsn=number

        図を出力するDCLデバイスの指定をします.
        
              1 -- 標準出力(X-Windows-System)
        
              2 -- PSファイル(カレントディレクトリに保存)
        
              3 -- Tekファイル()
              
              
        title=title
        図の表題を title にします。このオプションを省略すると、描画される図の表題がそのまま表示されます。
        -save
        表示された図形の構成を図形変数として gtgraph.nc@grn に格納します。ここで n は1以上の整数で、既存変数と重ならないように選ばれます。
        -batch
        図形変数が格納される点は -save と同じですが、DCL による画面描画が抑止されます。
        -and
        実装予定。このオプションの直前と直後の2つの変数について1つの図形表現を作成するようになります。それ以外の場合、gtview は1つの変数について1つの図形表現を作成します。


      • 等値線図・色の塗分けに関するオプション

        -shade

        等値線に加え色をつけます.
        -noshade

        上記-shadeの効果を取り消します.通常は必要ありません. -shadeを指定した図形変数を色をつけず表示したいときに指定します.

        -nocont

        等値線を表示しないで色をつけます.

        interval=number

        numberが正であれば等値線もしくは色の塗わけの 間隔を指定します.負であればその数だけの解像度で描画します.負の場合,指定した数が 大きいほどより細かく塗分けが可能です. デフォルトではinterval= -12が指定されており,最大100本まで指定できます. またintervalの代わりにsint, cintというオプションが存在します. これらはそれぞれsintが色塗り分け, cintが等値線(コンター)の間隔を指定するもので, intervalと書式は同じです. sint, cintを用いることで等値線と色の塗りわけの間隔を別々に指定できます.

        srange=number, crange=number


      • アニメーション

        -animate

        アニメーションさせます.デフォルトではEnterキー,もしくはSpaceを押す 毎に次の絵を表示します.

        slice=次元変数=number

        アニメーション表示させる際に軸にする次元を指定します.例えば(x,y,t)という 3つの次元を持つ変数prをtに沿って小さい方から大きい方へシフトさせてアニメーショ ン表示させる際,以下のようにコマンドをつくります. gtviewコマンドとボウが対象変数の間に記述します.

            $ gtview slice=t=1 gpr00100.nc@pr -animate
              

        最後の整数はアニメーションのスタート地点です.ここではt=1の絵からから 増加方向にアニメーションさせることになります.

        -alternate

        次の絵を表示する際,バックであらかじめ読んでおきます. ご利益として,移り変わりの際の繋目が滑らかであります. ただし,XF86Configの"Screen"セクションに
        
              Option     "BackingStore"       "Yes"
              
        を付け加えておく必要があります.
      • その他

        -map

        海岸線(メルカトル図法)を描画の際に重ねます.座標は, 描画した際の横軸変数の "0"の部分が経度0度(ロンドン)が,縦軸変数の0の部分に赤道が割り当てられます.

        map=value

        どのような地図を重ねるのか指定できます.以下の通り.

        value 地図の種類
        coast_world 世界の海岸線
        border_world 世界の国境
        plate_world 世界のプレート境界
        state_usa アメリカの州境
        coast_japan 日本の海岸線
        pref_japan 日本の県境

        -exch

        縦軸と横軸を入れ換えて描画します.

        aspect=number

        描画の際の縦横比を変更します.縦軸長を1とした際の横軸の比をnumberに指定し ます.デフォルトでは2が指定されています.小数でも指定可能です.

Copyright (C) 2002 daktu32
最終更新:2002年12月13日
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~daktu32/grad/gtool4_how2.html