1. はじめに: 赤道域の降水活動 現実大気の赤道における降水活動の階層構造 観測により存在が示唆 クラウドクラスター (水平スケール 1000 km 以下, 10 - 20 m/s で西進) スーパークラスター (水平スケール 3000 - 5000 km, 5 - 10 m/s で東進) MJO (Madden-Julian Oscillation) (東西波数 1, 30 - 60 日の周期で東進) 大気大循環モデルを用いた赤道域降水活動に関する実験 Hayashi and Sumi (1986) の初の水惑星 GCM 実験 格子スケールの降水域, 降水活動の東西波数 1 の変調 大気に内在するメカニズムによって自発的に形成される構造の存在 (左) 観測: 赤道上の OLR の経度-時間図 (Nakazawa, 1988), (右) GCM の結果: 赤道上の降水の経度-時間図 (Hayashi and Sumi, 1986)