2.3.6 cosqi/cosqf/cosqb

1.
機能
偶数波数成分のみのCOSSINE変換をおこなう. cosqiは初期化をおこなう; cosqfはCOSINE順変換をおこなう; cosqbはCOSINE逆変換をおこなう.
2.
定義
順変換は次のように定義される.


逆変換は次のように定義される.


\begin{displaymath}X_{i} = 4 \sum_{k=1}^{N}r_{k} \cos \frac{\pi (2k-1)(i-1)}{2N}\mbox{\hspace{1em}}( i = 1, \ldots, N ). \end{displaymath}

3.
呼び出し方法
wsave = NumRu::DCL.cosqi(n)
NumRu::DCL.cosqf(x,wsave)
NumRu::DCL.cosqb(x,wsave)
4.
パラメーターの説明
n (I) 処理するデータの長さ.
wsave (R) 作業用配列. 長さは少なくとも 3 n+15以上でなければならない.
r (R) 処理する実数型配列. 入力パラメータでもあり出力パラメータでもある (上記定義参照).
5.
備考
(a)
この変換では正規化されない. つまりcosqf, cosqbを続けて呼ぶと, もとの 4n倍の値が返される.