ESP-IDF + mruby/c 環境のセットアップ

はじめに

本ドキュメントは ITOC の公開しているドキュメント に基づいて mruby/c 開発環境をセットアップする. ESP-IDF 環境が整っていることを前提としており, それについては ESP-IDF 環境のセットアップ を参照されたい.

mruby/c 環境の作成

mruby のビルドには CRuby(最も一般的なRuby実装)が必要となる. Ruby のインストールには複数の方法があるが,ここでは複数の Ruby をシステム内に共存させるためのツール「rbenv」を使用する.

Rubyをインストール

rbenv をインストールする.

$ cd $HOME
$ git clone https://github.com/rbenv/rbenv.git $HOME/.rbenv

パスを通す.

$ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> $HOME/.bashrc
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> $HOME/.bashrc
$ source .bashrc

ruby-build をインストール.

$ mkdir -p "$(rbenv root)"/plugins
$ git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git "$(rbenv root)"/plugins/ruby-build

Ruby 本家のページで最新版の CRuby のバージョンを確認すると,2020/03/20 時点での最新版は 2.6.5 であったので, それをインストールする.

$ sudo apt-get install -y libssl-dev libreadline-dev zlib1g-dev
$ rbenv install 2.6.5

たったいまインストールしたCRubyをグローバルデフォルトに設定する.

$ rbenv global 2.6.5
$ ruby --version

上のコマンドで、 ruby 2.6.2pXX (2019-XX-XX revision XXXXXX) [x86_64-linux] のように出力されれば OK.

mruby のインストール

mruby をインストールする.最新版の mruby-2.1 をインストールする.

$ rbenv install mruby-2.1.0

動作確認

ITOC の公開しているドキュメント (ハンズオン 2)を元に, Hello World を実行する.