沢山の図を出力すると, 何の図だったかわからなくなってしまう. そんな時, SLPACK の機能を使って, タイトル, その図を出力したプログラム名, 使用したデータ名等をマージンに書き込んでおくと, あとの整理が楽になる.
タイトルなどを書くには SLSTTL (SL Set TiTLe)
で
SGFRM
の前に書きたい文字列を指定しておく.
文字列は, 5つまで番号をつけて指定でき,
それぞれに書くべき位置が設定できる.
この番号を指定することで, 例えば右下の文字列だけをページごとに変える,
ということが可能になる.
(SLSTTL
は, SLPACK のルーチンの中で唯一例外的に SGFRM
を呼んだあとでも呼ぶことができる. )
タイトルなどの文字が書かれるのは 第1レベルのマージンに対してだけである. フレームを分割してもタイトルなどは, 1ページに1つしか書かれない. したがって, タイトル等を書くときにはあらかじめ第1レベルのマージンを とっておかなければならない.
ここで注意すべきことは,
マージンは各レベルごとの最大作画領域に対する比率で指定されるのに対して,
文字の大きさの単位は第1レベルにおける最大作画領域の長辺を1とするような
単位となることである.
たとえば,ここで描いたタイトルと次の作画例におけるタイトルの大きさが
違うことに注意していただきたい.
すなわち,slpk02.f の例では
陽にSLRAT
を用いて正方形の最大作画領域を長方形に内接す
るように指定しているため,タイトル文字の大きさは正方形の一辺が
1となるような単位で描かれている.
いっぽう,sgpk03.f では長方形の画面をいっぱいに使うように指定してい
るため,長方形領域の長辺を1とするような単位でタイトル文字が描かれてい
る.
なお, SLSTTL
で指定できる文字列には,
#PAGE, #TIME, #DATE
という予約語があって,
それらの予約語はそれぞれ, ページ数, 時刻, 日付に変換される.