Gfdnaviの課題

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2007/08/23 堀之内 更新

堀之内が考える今年度の３大課題

解析可視化の使い勝手向上と機能増強

-- 普段のデータ解析が Gfdnavi 中心にできるようにする --
ネットワーク横断検索・利用

-- 手元にあるのもないのも様々なデータが使えるように --
知見情報のサポート

-- データから得られた知見もアーカイブし、データと相互利用できるように --

課題実現のための開発項目

解析可視化の使い勝手向上と機能増強

複数のデータにまたがった解析をやりやすくする
- 異なる格子のデータに共通に座標を指定できるようにする
  - 各格子点の座標が一致しない場合
  - 異なる次元のデータを一度に扱う (lon,lat,z,t vs lat,z vs z,t など)
  - 同じ次元に異なる名称
  - 異なる投影法 -- これはハードル高. まずGPhysから.
異なる描画法による図を並べる表示の積極的なサポート (単に "keep" するだけでなく. )
- 2 (or more)枚で一組の描画ができると便利. 例えば衛星降雨とTbbを並べる。あるいは一枚は何かのlon-lat断面、もう一枚はその lon-z 断面。いずれの場合も、指定時刻を変えたら一度に両方更新されると便利。他のパタンとして図の一方だけ取り替えていくというのもある（下記）。
図をクリックして得られる座標情報の利用
- クリックした点での「プローブ」(残りの次元に関する1,2次元図. プローブはIDVの用語.)
  - 対象物理量は表示物理量とは同じ場合も別物ば場合も.
  - 親図はそのままに、マウス位置をずらしてプローブ図を更新できるように.
- 断面切り出し
  - 斜め断面を取れるようにするには、GPhys にその機能を実装する必要有。
図に文章等をつけてとっておく機能の向上 --> 知見の項へ
サポートする描画の種類を増やし、各々のカスタマイズ性も向上
- 一次元描画の充実 -- ヒストグラムなどDCLでできることは全部
- 各描画において設定できるメニューの充実
- 三次元可視化 --> 奈良女
数学・統計解析の充実
- 定義済み関数を大幅に増やす
- ユーザー関数定義をより手軽に -- 保存するかどうかはあとから決められるようにするなど
コマンドライン窓 -- ちょっと今年は手がでない？
- ワークフローと基本的に同じでいいかもしれないが、ビジュアルプログラミングはたるい場合も多いし...

ネットワーク横断検索・利用

Gfdnaviネットワーク創出
- 窓口サーバー設置
  - ネットワークに参加しているサーバを教える。その後のやり取りは Peer to Peer で直に。
- Gfdnaviネットワークにおいて共有されるユーザー・グループの導入
  - 窓口サーバで管理
  - 各Gfdnaviサーバにおけるユーザー・グループとは別もの. 各サーバではローカルユーザーとネットワークユーザを対応させられるといいのでは(ネットユーザはデフォルトでは非ログイン扱いにする？)。
- 知見情報投稿サイトがあってもいい. 窓口サーバーがなる？
検索の充実
- どこに何があるか知りたい
  - メタデータのGfndaviネットワーク横断的検索のサポート.
  - 「どこに」は重要。何か見つかったら、そのサーバーのディレクトリツリーを見たいくなるのが普通。 (「どこにあるかを表にださない」タイプはなじまない）
- 検索手法と表示の充実
  - サーバ一個なら現状のでなんとかなるかもしれないが、ネットワーク横断となると検索手法、ランキング、表示いずれも改良しないと対応できない. （というか現在はランキングはない）
    - キーワード検索を現在渡辺さんが実装中
  - 検索とツリー表示の連動
    - 検索結果をディレクトリーツリーにおいて表示できるように
      - ディレクトリーツリーを /search の左窓以外でも表示できるようにする (「ツリーの左窓からの解放」)
    - ランキング結果やマッチしたパタンの表示もツリーにおいて行えるように (pptにした話)
- Gfdnavi以外のオンラインデータの利用
  - OPeNDAP による遠隔データ -- ローカルと同様に扱う実装ができるはず
  - さらに THREDDS も利用?
  - Webやftpサイトにファイルで置いてあるデータ
    - Web UI で DL してGfdnaviサーバデータベースに入れられるといいかも

知見情報のサポート

大量数値データは解析可視化して初めて人間にとって意味をもつ. だからそうするわけだが、その結果得られた知見を図とともに文章化して、保存したり共有したり公開したりできると良い. Gfdnaviをデータのサーバーから、データと知識のサーバーに。ということで伴林君に試作してもらった. まだ初期なので課題多数.
描画 --> 文章化＆保存を簡単にできるように
- analysis ページで画面に並んだ図(1 or more枚) を一度にまとめて一つの文章にできるように
多彩なレイアウト
- DCTHUMB風に、いっぺんに沢山の図を並べる。
- 図と文章の位置関係は選べるように。(どちらが上かなど。文中埋め込みも)
文書構造サポート
- RDを使って、章節だてや箇条書き、各種埋め込みなど. (ネックは rd2 インストール？)
図を作った操作の再現機能 (analysisページへいけるように)
図だけでなく、統計量として得られた数値についても、操作再現機能があると良い.
データと知見の相互リンクを活かした双方向検索
- このデータについてる知見情報は？
  - この知見情報作成に使ったデータは？ -- 上述の操作再現機能でカバー
  - ローカルなデータ以外から作った場合もなるべくデータに関する情報を持つ工夫. 他の(常時運用でないかもしれない)Gfdnavi とか OPeNDAP とか...

そのほか

データベース管理の利便性向上
- 変化に追随した継続的メンテを用意に
  - DB内容とディスク同期の向上 (双方向とも)
  - Gfdnaviバージョンアップ追随
- データベース更新もWebインタフェースでできると良い
- データファイルをアップロードして好きな場所におけると良い
- さらに(一旦クライアントPCにDLすることなしに) 外部から httpやftpでファイル取ってきて格納する機能
実装上の細々とした（でも必要な）改良
- データベース改良
  - ディレクトリ階層を表すテーブル整備
    - Variable 以外もディレクトリに置けるように（現在画像が Variable なのは苦肉の策）。 pathとディレクトリ構造管理のテーブルを独立させる。
- より多数のデータに耐えられるように
  - 検索高速化 -- 以前渡辺さんにメールした話. SQL の書き方で２桁検索速度向上する場合あり(mysql4での話)
  - 自動登録スクリプトの高速化 (まだ無駄が多い)
- 描画関連
  - 図の上下入れ換え -- もうできたっけ？
  - analysis左窓の横幅を調整できるように
  - axesで、範囲だけでなく読みとばしステップも指定したい
- 解析関連
  - ユーザー定義関数の編集 (今は表示しかできない)
  - 他の Gfdnavi サーバーに良い関数があれば Import できるようにしたい
ドキュメンテーション / help
- popupするヘルプをもっと充実させる。

実装、詳細、注釈など

横断検索を窓口サーバに付加をかけずに行うには
- 分散ハッシュテーブル(DHT)を使う方法がある. -- 昨年度渡辺さんテスト実装(with Overlay Weaver). 今年度も引き続き開発予定.
異なる格子のデータに共通に座標を指定できるようにするための戦略
- ファイル中における次元の名前ベースの切出し --> lon,lat,time など標準的な次元は、名前が違っても同じに扱えるような切出への移行
  - GPhys#geo_cut, Axis#geo_name を作る
    - 鉛直はどうする？気圧と sea_level_alt? 地面の下は？ (CFのstandard_nameではどうなってる？)
- 異なる格子点座標のデータを同時に扱えるようにするにはどうすれば？
  - Axes窓の各軸は現在、読込んだ格子点の座標をもち、それに基づいてつまみも離散的に動くようになってる。それは便利だし、さらに読み飛ばしステップも自然に導入できる。しかし、このままでは格子点座標が異なるデータの描画範囲を同時にしていすることには不向き。さてどうするか？