umpk01.f では相似変換パラメータや地図座標回転パラメータを 陽に指定したが, これらのパラメータを適切に決めるためには 地図投影に関する知識が必要である.
たいがいの場合は, ビューポートいっぱいに全球を描くか,
ある地域を描くかのどちらかであろう.
これら2つの用途を念頭において, UMPFIT
は地図投影に必要なパラメー
タを自動的に決定してくれる.
UMPFIT
は
GRPACKと組み合わせて用いる.
つまり, GRPACKによって必要なパラメータを指定し,
変換関数確定の直前にUMPFIT
を呼ぶことによって,
ユーザーが指定しなかったパラメータを適当に補った上で,
GRSTRF
を呼んで変換関数を確定する.
umpk02.f は基本的には umpk01.f と同じような描画をおこなう
プログラムである.
ただしここでは, ビューポートと変換関数番号を指定しただけで,
相似変換パラメータと地図座標回転パラメータは指定していない.
ウインドウ情報が指定されていないと, UMPFIT
は全球を描くべく
相似変換パラメータなどを決定して変換関数を確定する.
(なお, 次の章ではウインドウを指定して, 一部地域を描く例を示す.)