UUPACK/UVPACK/UHPACK は直交座標系で折れ線やマーカー, 棒グラフなどを描くためのサブルーチンパッケージである. したがって,変換関数番号としてはITR=1 〜 4(直角直線座標系)の 正規化変換に対してのみ使用できる. それ以外の変換関数番号を指定しても動作は保証されない.
USPACK(第[here]章)の折れ線は, このパッケージのルーチンを使用して描かれている.
折れ線を描くルーチン(UULIN, UULINZ)およびマーカー列を描く ルーチン(UUMRK, UUMRKZ)に関しては,次節で述べる未定義値を 引数に指定しなければ,GRPH1 における対応するルーチン (SGPLU, SGPLZU および SGPMU, SGPMZU)と 同じ動作をする. (ただし,ラインインデクス等のパラメータは独立である.)
UUPACK/UVPACK/UHPACK それぞれのパッケージの機能は 次のようになっている.
UUPACK : X軸とY軸が対等なグラフ要素(折れ線など) およびパラメタ管理. UVPACK : X軸が独立変数でY軸が従属変数となるようなグラフ要素. UHPACK : Y軸が独立変数でX軸が従属変数となるようなグラフ要素.
これらのサブルーチン群は,変数の数によって次の4つのタイプに分類 される.
ここで,独立変数として指定する配列の数は常に1つで, その長さがN または N+1 である. 従属変数は1つの配列の長さは常に N であるが, 2つの配列を指定するもの ( N 2 )がある.独立変数の数 従属変数の数 TYPE N N 1 TYPE N N 2 2 TYPE N+1 N 3 TYPE N+1 N 2 4
TYPE 3 と TYPE 4 のルーチンはこのパッケージでは「箱グラフ」と 呼んでいる. これは,指定した独立変数の「位置」にある幅の棒を描く棒グラフに対して, 指定した独立変数の「区間」を埋める箱を描くものである. この中のU[VH]BXL, U[VH]BXLZ は階段状のグラフを描くものである.
UUPACK/UVPACK/UHPACK のサブルーチンは,独立変数または従属変数に 未定義値 (RUNDEF) を指定することができる. この値が指定された時の解釈は次の通り.
NUMAGUTI Atusi <a1n@gfdl.gov> Last Modified: Thu Aug 31 13:09:43 EDT 1995