FNCLIB : 基本関数(最大整数,剰余など)

概要

基本的な関数パッケージ.

関数のリスト

                                                             
  IGUS(RX)         RXを越えない最大の整数 ([ RX ])           
                   を返す.                                  
                                                             
  IMOD(IX,ID)      数学的な剰余 (IX  ID) を求める.          
                                                             
  RMOD(RX,RD)      数学的な剰余 (RX  RD) を求める.          
                                                             
  REXP(RX,IB,IE)   RX  IB^IE を求める.                      
                                                             
  RFPI()           円周率 π を返す.                        
                                                             
  RD2R(X)          角度の変換(度からラジアン)をおこなう.  
                                                             
  RR2D(X)          角度の変換(ラジアンから度)をおこなう.  
                                                             

関数の説明

IGUS

  1. 機能
    与えた実数を越えない最大の整数を求める.
  2. 呼び出し方法
    IGUS(RX)
  3. パラメーターの説明
                                               
      RX     (R)   調べる実数値.              
                                               
      IGUS   (I)   最大の整数 [ RX ]           
                   関数値.                    
                                               
    
  4. 備考
    1. FORTRANの組込み関数INT(X)は, Xの値の小数点以下を切り捨てた値, つまり| X | ≧ 1ならば | X |以下の最大の整数にXと同じ符号をつけた値, | X | < 1ならばゼロを返す. たとえばINT(4.5)=4, INT(-4.5)=-4 である. いっぽうIGUSは, たとえばIGUS(4.5)=4, IGUS(-4.5)=-5となる.

IMOD/RMOD

  1. 機能
    数学的な剰余を求める.IMOD は整数用 (IX ID), RMOD は実数用 (RX RD) である.
  2. 呼び出し方法
    IMOD(IX,ID)
    RMOD(RX,RD)
  3. パラメーターの説明
                                   
      IX     (I)   調べる整数値.  
                                   
      ID     (I)   除数.          
                                   
      IMOD   (I)   剰余関数値.    
                                   
      RX     (R)   調べる実数値.  
                                   
      RD     (R)   除数.          
                                   
      RMOD   (R)   剰余関数値.    
                                   
    
  4. 備考
    1. FORTRANの組込み関数MOD(X,Y)は, X-INT(X/Y)*Yを返す. たとえばMOD(4,3)=1, MOD(-4,3)=-1である. いっぽうIMODは,たとえばIMOD(4,3)=1, IMOD(-4,3)=2となる. またRMODは,たとえばRMOD(4.0,3.0)=1.0, RMOD(-4.0,3.0)=2.0となる.
    2. ID≠0, RD≠0でなければならない.

REXP

  1. 機能
    RX IB^IE を求める.
  2. 呼び出し方法
    REXP(RX,IB,IE)
  3. パラメーターの説明
                                   
      RX     (R)   機能欄参照.    
                                   
      IB     (I)   機能欄参照.    
                                   
      IE     (I)   機能欄参照.    
                                   
      REXP   (R)   求める関数値.  
                                   
    
  4. 備考
    1. FORTRANの指数計算は,機種によってかなり精度の 悪いものがあるのでこのルーチンは作成された. 実際,REXPRX*IB**REAL(IE)と 書くのに比べて一般的にけた落ちが少ないが, もっとも高速で精度の高い計算をするためには 倍精度で指数計算をおこなうのがよい.
    2. IB≠0でなければならない.

RFPI

  1. 機能
    円周率 π を返す.
  2. 呼び出し方法
    RFPI()
  3. パラメーターの説明
                                                 
      RFPI   (R)   円周率 π                     
                   を返す実数関数値.            
                                                 
    
  4. 備考
    1. なし.

RD2R/RR2D

  1. 機能
    角度の変換をおこなう.
  2. 呼び出し方法
    RD2R(X)
    RR2D(X)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      X      (R)   RD2R に対しては「度」,RR2D に対しては                   
                   「ラジアン」を単位とする実数値.                         
                                                                            
      RD2R   (R)   「ラジアン」を単位とした値を返す実数関数値.             
                                                                            
      RR2D   (R)   「度」を単位とした値を返す実数関数値.                   
                                                                            
    
  4. 備考
    1. なし.


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Latex Source


地球流体電脳倶楽部 : 95/6/9 (Version 5.0)

NUMAGUTI Atusi <a1n@gfdl.gov>
Last Modified: Thu Aug 31 13:00:32 EDT 1995