OSLIB : システム依存ルーチン

概要

システムに依存するサブルーチンをまとめたパッケージ. FORTRAN の規格外ではあるが 多くの処理系でサポートされていると思われる手続きの中で よく使われそうなもののインターフェイス(サブルーチン名)を揃える ことがこのパッケージの目的でである. C で標準的にサポートされているルーチンは, その規格に準拠している. なお,このパッケージの中の手続きがサポートされないようなシステムでは, ダミールーチンとしてもよいものも多い. くわしくは,以下の「サブルーチンの説明」を参照されたい.

MATH1 のパッケージの中でシステム依存関数を含むのは, この OSLIB だけである.

サブルーチンのリスト

                                                                       
  OSEXEC(CMD)            OS コマンド CMD を実行する.                  
                                                                       
  OSGENV(CENAME,CEVAL)   環境変数CENAME の値を CVAL として得る.       
                                                                       
  OSQARN(N)              コマンドライン引数の数 N を得る.             
                                                                       
  OSGARG(N,CHAR)         N 番目のコマンドライン引数 CHAR を得る.      
                                                                       
  OSABRT                 エラー処理をおこなってプログラムを強制終了す  
                         る.                                          
                                                                       

サブルーチンの説明

OSEXEC

  1. 機能
    OS コマンドを実行する.
  2. 呼び出し方法
    CALL OSEXEC(CMD)
  3. パラメーターの説明
                                    
      CMD   (C*(*))   コマンド名.  
                                    
    
  4. 備考
    1. このサブルーチンに対応する ANSI C 関数は system である.

OSGENV

  1. 機能
    環境変数の値を取得する.
  2. 呼び出し方法
    CALL OSGENV(CENAME,CVAL)
  3. パラメーターの説明
                                         
      CENAME   (C*(*))   環境変数名.    
                                         
      CVAL     (C*(*))   環境変数の値.  
                                         
    
  4. 備考
    1. このサブルーチンに対応する ANSI C 関数は getenv である.

OSQARN

  1. 機能
    コマンドライン引数の数を返す.
  2. 呼び出し方法
    CALL OSQARN(N)
  3. パラメーターの説明
                                          
      N   (I)   コマンドライン引数の数.  
                                          
    
  4. 備考
    1. コマンドライン引数が得られないシステムでは, 0 が返される.
    2. このサブルーチンに対応する ANSI C 関数はない.

OSGARG

  1. 機能
    N 番目のコマンドライン引数を返す.
  2. 呼び出し方法
    CALL OSGARG(N,CHAR)
  3. パラメーターの説明
                                                     
      N      (I)       コマンドライン引数の位置.    
                                                     
      CHAR   (C*(*))   N                             
                       番目のコマンドライン引数.    
                                                     
    
  4. 備考
    1. コマンドライン引数が得られないシステムでは, 常に空白の文字列が返される.
    2. 0 番目のコマンドライン引数は,通常コマンド名であるが, コマンド名が得られないシステムでは空白となる.
    3. このサブルーチンに対応する ANSI C 関数はない.

OSABRT

  1. 機能
    システムに依存したエラー処理をおこなって プログラムを強制終了する.
  2. 呼び出し方法
    CALL OSABRT
  3. パラメーターの説明
    なし.
  4. 備考
    1. たとえば,トレースバック情報などを出力して プログラムを強制終了するように実装される.


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Latex Source


地球流体電脳倶楽部 : 95/6/9 (Version 5.0)

NUMAGUTI Atusi <a1n@gfdl.gov>
Last Modified: Thu Aug 31 13:01:24 EDT 1995