木星の風速場を全球気候モデルを用いて再現しようとしたShneider and Liu (2009) の計算を dcpam5 を用いてさらに高解像度で再現するべく, 解像度を当該論文よりも細かくした短時間の実験を様々な並列数及びノード数で行い, 最適な構成を求めた. また, その構成で計算を行った場合, どの程度の計算時間がかかるのかを試算した. 解像度等計算の詳細は以下に示す.
なお, 初期値については私の卒論の設定をそのまま使用しており, 内容自体に意味は無い. 以下を参照のこと.
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この計算結果より, 16 並列 5 ノードが最も計算時間が短くなる. この構成で Shneider and Liu (2009) と同じ 10,000 日の積分を行うと, 計算時間はおよそ 1600 日となり, 現実的ではない. この後, Shneider and Liu (2009) と同じ T140L30 の解像度でも計算を行い, 計算時間を算出したが, それでもおよそ 200 日ほどの計算時間がかかることになり, 実際に修士論文の発表までに計算を行うのは非現実的であることがわかった. よって, 再現実験は行わないことになった.