DCRTM ゼミメモ (2008/06/12)
参加者
- 徳永, 石渡, 小高, 倉本
目標
- 最終目標
- 徳永: 大気循環モデルに組み込み可能な木星大気放射モデルの構築.
- 齊藤: 初期地球大気の温度構造計算ための大気放射モデルの構築.
- 当面の目標
- 徳永: Appleby and Hogan (1984) で用いられている計算方法を理解する.
- 齊藤: Nakajima et al (1992) の再計算ができるようになる.
次回日程
- 6/19 (木) 10:00 -- 12:00
メモ
- 徳永
- AH1984 で考慮している各吸収帯での放射伝達計算方法についてのまとめ
- H2-He 衝突誘起吸収
- 定式化は Trafton (1967) を参照する
- A 係数の導出は Trafton (1966) を参照
- Trafton (1973) は B 係数の値を与え直した論文
- Trafrton and Stone (1974) はそれらを用いて放射平衡温度(?)を計算した
- 論文には波数方向の離散化に関する情報が書かれていない.
- 波数領域は 10-900 cm^-1 (?)
- 定式化は Trafton (1967) を参照する
- H2-He 近赤外
- Linsky (1969) を参照する
- 定式化は Trafton (1967) に基づいているようだ
- Linsky (1969) を参照する
- CH4
- 定式化は Wallace et al. (1974)
- 3.3, 7.7, 1.7, 2.3 μm
- ν3, ν4 については吸収線半値幅は (9) 式, その次の段落に吸収線強度の記述がある
- それ以外は Wallace et al. (1974)
- 0.74-1.5 μm
- (10) 式で計算する. 雲による反射効果を考慮
- C2H6, C2H2
- Cess and Chen (1975) を参照
- 吸収線形はローレンツ線形を仮定
- H2-He 衝突誘起吸収
- AH1984 で考慮している各吸収帯での放射伝達計算方法についてのまとめ
- 齊藤
- 本日はお休み
宿題
- 徳永
- 以下の文献に記載されている放射伝達計算方法をトレースする.
- H2-He 衝突誘起吸収: Trafton (1967)
- CH4 の吸収: Wallace et al. (1974)
- C2H6, C2H2: Cess and Chen (1975) (ローレンツ線形のパラメータ)
- 文献登録
- Trafton (1966), Trafton (1967), Linsky (1969), Wallace et al. (1974), Cess and Chen (1975)
- 木星放射文献リスト <URL:http://www.gfd-dennou.org/library/dcrtm/paper/jupiter.htm> にも追加
- 以下の文献に記載されている放射伝達計算方法をトレースする.
- 齊藤 (継続)
- Nakajima et al. (1992) で示されている図を再現する
- まずは温度構造
- Nakajima et al. (1992) で示されている図を再現する