放射MTGメモ(2012/10/23)

参加者

  • 倉本圭、石渡正樹、はしもとじょーじ、大西将徳

Nakajima et al. 1992の再現(大西)

  • dennouスタイルでのプログラムのリライト
    • 以下の3点をdennouスタイルに合わせる作業中
      • 1. 変数の書き換え: 完了
      • 2. コメントの書き方をそろえる(RDOC処理ができる形式): 作業中
      • 3. データの入出力(gtoolを使ったnetCDF出力): ほぼ完了
        • netCDFでのデータ出力とテキストデータでのデータ出力の両方可能
        • NAMELISTファイルによるデータ入力を実装。dennouスタイルに合っているかは確認が必要
    • 次回までには完了し、簡単なドキュメントも作成する

同期回転惑星の放射計算

  • 納多さんの同期回転惑星のGCMの計算結果を議論する材料として、同期回転惑星の条件で射出限界の計算を行う
    • 計算条件(石渡さんより)
      • 基本的に Nakajima et al. が用いた標準的なパラメータと同じ値
        • g=9.8, kappa_v=0.01 m^2 Kg^{-1}, kappa_n=0.0, p_{n0}=10^5 Pa,
      • ただし, 分子量, 比熱を変える.
        • m_n = 28.964 \times 10^{-3} Kg mol^{-1}
        • m_v = 18.01528 \times 10^{-3} Kg mol^{-1}
        • c_{pn} = 1004.6 J Kg^{-1} K^{-1}
        • c_{pv} = 1810.0 J Kg^{-1} K^{-1}
      • 地表面温度
        • 250, 270, 290, 295, 300, 305, 310, 315, 320, 325, 330, 340, 350, 370, 400, 450, 500[K]
      • 相対湿度
        • 100, 95, 90, 85, 80, 75, 70, 65, 60, 55, 50, 45, 40[%]
    • 計算結果
      • https://www.gfd-dennou.org/GFD_Dennou_Club/dc-arch/dcrtm/model/onishi/syncrot/syncrot_20121016.xlsx
      • 地表面温度: 500[K]の計算
        • 湿度100, 40[%]の計算のみ終了
        • 湿度90, 80, 70, 60, 50[%]の計算は実行中
        • 湿度95, 85, 75, 65, 55, 45[%]の計算は行わない
          • 射出限界のピーク(極大)あたりから、値が落ち着くあたり(350[K]付近)までのデータが一番必要なデータであった
          • 地表面温度が500[K]になると、光学的に厚く、大西の計算環境では1週間程度計算時間がかかる
      • OLRの値の検証
        • 現在の結果は、大気が十分薄く(10^-5)なる高度の値としている
        • 大気の上端(光学的厚さ0)での値では問題があるのか確認
        • OLRの値がうまく計算できているかは、以下の3つの計算の比較を行う
          • 大気の上端の上向き放射
          • 成層圏の正味上向き放射
          • 対流圏界面の温度と光学的厚さからの見積もり(Nakajima et al., 式(8))
        • 計算結果の別の検証として、以下も検討する
          • 地表面温度が高いケース(450, 500[K])で、飽和蒸気圧曲線から見積もられる光学的厚さ2/3になる大気からの放射と、OLRの計算結果の比較

次回の日程

  • 11/6(火) 9:00- (10/30(火)はCPSの外部評価委員会があるため、行わない)