放射MTGメモ(2016/06/08)

参加者

  • 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • CO2 を加えた場合の圏界面温度の推定
    • 放射対流平衡計算を進めている
      • 計算を高速化するため波数解像度を落とし, 吸収断面積の温度依存性を無視.
        • 波数解像度 0.01 cm-1, 120K 等温成層圏の吸収断面積を用いている.
      • 計算結果:
        • 地表面温度 288, 300, 320, 340 K については, ほぼ収束
        • 地表面温度 345, 350, 360 K は計算中
      • 収束したプロファイルについては, その温度で光学的厚さを計算し, 更に収束計算を行う.
      • コメント, 議論など
        • 大気上端の温度の立ち上がりは何か?
          • 太陽光の吸収によると思われる. 確認する.
        • 放射平衡層で混合比が下がるプロファイルについて
          • 飽和しているとすると, どのようなプロセスによるのか.
          • 渦拡散で水蒸気を運ぶとすると, adiabat になってしまわないか. ゆっくり対流なら可能なのか.
          • 凝結はしているのか? 凝結するとすると潜熱の影響はどうか.
          • 潜熱のオーダーを見積もる.
          • 木星では, NH3 でこのようなプロファイルは実現する.
    • その他
      • 水蒸気量の少ない場合の, 加熱率プロファイルのギザギザの原因を解明する.
  • DCRMT コード公開
  • 今後の進め方について
    • cold trap 問題にかたをつける
    • 金星大気の放射伝達を計算できるコード開発
      • 粒子による吸収散乱を導入する
      • 当面の scientific goal はあかつきのデータ解析に使えるものを作る
  • mtg 資料

木星大気の計算 (高橋康)

  • 投稿論文
    • ヘイズモデルの結果をどう導入するか
      • 基本モデルの差し替え or 一言追記するのみ?
        • 追記する方針
        • 可視付近での吸収線は何が効いているのか?
      • 放射対流平衡計算は必要か?
        • ヘイズの置き方の問題で境界面で不連続になり収束しない
          • そこまでやらなくてもよいだろう
    • 5um 放射の記述改変
      • 基本モデルでは放射量が多すぎる
      • NH4SH雲粒径の変更により全球平均放射量を再現できる
        • そもそも緯度毎の放射量の差はどのように説明されているのか?
        • それに対して本モデルは何が言えるのか?
  • 博論
    • 先行研究の整理
      • エネルギー収支(アルベド)
        • Zhang2013 より古典的な AH1984 などでの太陽放射の扱いを確認
      • ヘイズ分布
      • 成層圏NH3存在度

次回の日程

  • メールにて調整する.