ソースを展開後, ソースツリー直下にある Mkinclude ファイルをインストー ル先の環境にあわせて適宜編集する.
とくに編集が必要と思われるマクロは以下でる.
FC Fortran90 コンパイラ ARAREDIR ソース展開ディレクトリ(デフォルトは $(PWD)/arare) INSTDIR インストール先ディレクトリ(デフォルトは $(HOME)) GTOOLDIR gt4f90io インストールディレクトリ NETCDFDIR netcdf インストールディレクトリ SSL2LIBDIR ssl2 インストールディレクトリ BLASLIBDIR BLAS インストールディレクトリ LAPACKLIBDIR LAPACK インストールディレクトリ
コンパイルは Make を用いて行う. ソースツリー直下で
$ make
とすると, ソース直下の以下のディレクトリに実行ファイルとライブラリ, モジュールファイルが展開される.
./lib ライブラリ libarare.a が格納される ./bin 実行ファイル arare, gajira, hakase が格納される ./include 各種 *.mod ファイルが格納される
コンパイルが終了すると, 以下の実行ファイルが ./bin ディレクトリに 展開される.
arare 2 次元雲対流モデル arere-basic 典型的な基本場作成プログラム arare-distrb 典型的な初期擾乱作成プログラム
2 次元雲対流モデル arare を実行するためには, 以下のファイルが必要である.
arare.conf 基本場設定ファイル (netCDF 形式) 初期擾乱設定ファイル (netCDF 形式)
arare.conf において計算の設定, および基本場と初期擾乱場の netcdf ファイルを 指定する. それらの netCDF ファイルは ./bin/arare-basic, ./bin/arare-distrb を実行することで生成することができる. 適切に設定した後に,
./bin/arare
によって計算を実行する.
典型的な基本場は ./bin/arare-basic を実行することで生成される.
arere-basic.conf を編集する. 選択できる基本場は以下の通り.
温度一定 or 温度一様 圧力一定 or 静水圧平衡
arare-basic.conf の basicprm 内の重要な設定項目は,
basicfile: 基本場設定ファイル名 grav: 重力 TempType: 基本場の温度の設定. 温度一様なら "uniform", 断熱温度減率なら "adiabat" とする. PressType: 基本場の圧力の設定. 圧力場一様なら "uniform", 静水圧平衡なら hydrostatic
適切に設定した後に,
./bin/arare-basic
を実行することで, 基本場設定ファイルが生成される.
典型的な初期擾乱は ./bin/arare-distrb を実行することで生成される.
arere-distrb.conf を編集する. 選択できる擾乱場は以下の通り.
無次元圧力: 擾乱なし or X 方向ガウシアン分布 or Z 方向ガウシアン分布 or XZ 方向ガウシアン分布 温位: 擾乱なし or X 方向ガウシアン分布 or Z 方向ガウシアン分布 or XZ 方向ガウシアン分布 速度: 擾乱なし or X 方向速度一定 or Z 方向速度一定
arare-distrb.conf の basicprm 内の重要な設定項目は,
distrbfile: 初期擾乱場設定ファイル名 ExnerDistrbType: 無次元圧力の擾乱. PotTempDistrbType: 基本場の圧力の設定. VelDistrbType: 基本場の圧力の設定.
適切に設定した後に,
./bin/arere-distrb
を実行することで, 初期擾乱設定ファイルが生成される.
いくつかの変数に関しては, arare-basic.conf, arare-distrb.conf, arare.conf のそれぞれで設定する必要がある. それらが矛盾しないように 注意されたい.
arare.conf と arere-basic.conf の共通変数
gridset (NX, XZ, XMin, XMax, ZMin, ZMax) Grav CpDry MolWtDry
arare.conf と arere-distrb.conf の共通変数
gridset (NX, XZ, XMin, XMax, ZMin, ZMax) CpDry MolWtDry