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水雲のテスト計算

概要

暖かい雨のバルク法を導入し, 水雲の発生の様子を計算する. 初期場として Klemp and Wilhelmson (1978) を模したものを与える.

計算結果

水蒸気と雲粒のみの計算. 雲粒から雨粒への変換は考えない場合

2006-01-10-1 高度 1.5 km から 10 km の温度減率は 6.5 k/km, 基本場の相対湿度は 0.7 で一様.
温位の擾乱に対して, 相対湿度 0.7 となるように水蒸気擾乱を与える.

水蒸気と雲粒と雨粒を考える場合.

2006-01-10-2 高度 1.5 km から 10 km の温度減率は 6.5 k/km, 基本場の相対湿度は 0.7 で一様.
温位の擾乱に対して, 相対湿度 0.7 となるように水蒸気擾乱を与える.

水蒸気の保存性のテスト

2006-01-13-1 計算設定は 2006-01-10-1 と同じ.
暖かい雨のパラメタリゼーションにおいて, 雲粒密度を正に保証する 計算ルーチンを全て削除した計算.
2006-01-13-2 計算設定は 2006-01-10-1 と同じ.
雲粒混合比の移流計算において, 雲粒混合比の値が正の領域を 削って負の領域を埋めるという操作を行う.
2006-01-13-3 計算設定は 2006-01-10-1 と同じ.
雲粒混合比の移流計算において, 混合比の値が正の領域を 削って負の領域を埋めるという操作を行う. さらに, 地表面直上の格子点での雲粒混合比の移流フラックスを 強制的にゼロに設定する.
2006-01-17-1 計算設定は 2006-01-10-1 と同じ.
但し水蒸気の移流のみ扱い, 雲粒と雨粒は生成しないことにする.

失敗例

水蒸気混合比等の基本場に境界条件を適用し損ねたケース.
系の水蒸気混合比が保存されていない.

2005-12-31-1 高度 1.5 km から 10 km の温度減率は 6.5 k/km, 基本場の相対湿度は 0.7 で一様.
温位の擾乱に対して, 相対湿度 0.7 となるように水蒸気擾乱を与える.
2005-12-31-2 高度 1.5 km から 10 km の温度減率は 6.5 k/km, 基本場の相対湿度は 0.7 で一様.
温位の擾乱に対して, 相対湿度 1.0 (飽和)となるように水蒸気擾乱を与える.
2005-12-31-3 高度 1.5 km から 10 km の温度減率は 8.0 k/km, 基本場の相対湿度は 0.7 で一様.
温位の擾乱に対して, 相対湿度 0.7 となるように水蒸気擾乱を与える.
2005-12-31-4 高度 1.5 km から 10 km の温度減率は 8.0 k/km, 基本場の相対湿度は 0.7 で一様.
温位の擾乱に対して, 相対湿度 1.0 (飽和)となるように水蒸気擾乱を与える.
2006-01-06-1 "2005-12-31-1" と同様の設定で, 水蒸気の移流のみ解く.
水蒸気混合比を基本場と擾乱に分けたケースと, 水蒸気混合比を全て擾乱成分とみなすケースの 2 通り実行.
明らかに水蒸気混合比の分布が違う.
2006-01-06-2 "2005-12-31-1" と同様の設定で, さらに基本場に境界条件を設定し, 水蒸気の移流のみ解く.
水蒸気混合比を基本場と擾乱に分けたケースと, 水蒸気混合比を全て擾乱成分とみなすケースの 2 通り実行.
両ケースでの水蒸気混合比の分布はほぼ一致するようになった.

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