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deepconv/arare4 : 主成分凝結を考慮した湿潤対流実験(中層一様冷却・下層一様加熱, 臨界飽和比 1.0, 地表面温度 165 K の場合)

放射スキームと凝結スキームを修正し, 再計算を実施したところ, 雲で覆われる対流構造が得られた. しかしその後計算を継続すると, 雲が単調減少していく現象が確認された. 解析の結果, 雲を減らしているのは数値拡散であることが判明した. 現在使っている数値拡散の係数は大き過ぎるものと思われる.

資料

計算設定

結果一覧

[Numdiff Tend] sim nu ([DP{rho_s}{z}]_{top} - [DP{rho_s}{z}]_{bottom})
                   times (volume) times (86400 sec)
CMT-15day.png


KET-15day.png


MT-15day.png


CMT-14_15day.png
14--15 日目における全雲質量の時間発展. 1 日で約 2200 kg 減少していることが分かる.

DensCloudAdv-14_15day.png
14--15 日目における雲密度の移流項の x, z 平均. 移流の寄与は O(10^{-13})kg/day である.

DensCloudCond-14_15day.png
14--15 日目における雲密度の凝結項の x, z 平均. 凝結の寄与は約 + 1143 kg/day である.

DensCloudDiff-14_15day.png
14--15 日目における雲密度の数値拡散項の x, z 平均. 数値拡散の寄与は約 - 3398 kg/day である.

DensCloudFill-14_15day.png
14--15 日目における雲密度の fillnegative 項の x, z 平均. fillnegative の寄与は O(10^{-11}) kg/day である.

DensCloudFillZero-14_15day.png
14--15 日目における雲密度のゼロに戻す量の x, z 平均. ゼロに戻す処理の寄与は O(10^{-9}) kg/day である.

DensCloudTurb-14_15day.png
14--15 日目における雲密度の乱流拡散項の x, z 平均. 乱流拡散の寄与は O(10^{-15}) kg/day である.

WW-rhos_15day.png
15 日目における鉛直流の二乗と雲密度の鉛直分布(ともに水平平均値). 雲の下端の鉛直勾配は雲の上端の鉛直勾配よりも大きいので, 数値拡散の全領域積分は負となる. この雲の鉛直勾配のパターンは 10 日目以降ほとんど変わらないので, 数値拡散の負の寄与が維持され続けている.

CMT-alpha-overplot.png
10--11 日目における全雲質量の時間発展. 破線が alpha=5.0e-4, 実線が alpha=1.0e-4, 点線が alpha=1.0e-5 の場合を表す. alpha を小さくとると, 質量減少が生じなくなることが分かる.

Diff-alpha-overplot.png
10--11 日目における数値粘性の時間発展. 破線が alpha=5.0e-4, 実線が alpha=1.0e-4, 点線が alpha=1.0e-5 の場合を表す. それぞれの振幅は alpha にほぼ比例している.

CS1_coolheatbalance_alpha1e-4_DensCloud_00950400.png
alpha=1.0e-4 の場合の雲密度.

CS1_coolheatbalance_alpha1e-4_VelZ_00950400.png
alpha=1.0e-4 の場合の鉛直流速.

CS1_coolheatbalance_alha1e-5_DensCloud_00950400.png
alpha=1.0e-5 の場合の雲密度. alpha が小さすぎると, 「ブロッコリー的な構造」が現れる(但し計算自体は破綻しない).

CS1_coolheatbalance_alha1e-5_VelZ_00950400.png
alpha=1.0e-5 の場合の鉛直流速.

         

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