縦と横の画像から3次元的な構造を想像してみると, 大体こんな感じになる.

まず,回転系では水平方向の収束発散ができないので, 鉛直面内の「対流運動」は, 粘性が効く上下のエクマン境界層内と, これまた粘性が支配するくらい細い柱のような領域に限られる. この実験ではエクマン境界層の厚さは1mm 程度と非常に薄く, その中の流れを画像として捕らえることは難しい.

残りの部分は粘性力がほとんど働かないので, 地衡流として

柱の周りをぐるぐる回る

ことになる. 上から見て渦巻きに見えた流れは, ほとんど,この地衡流の部分である.