Antarctic sea ice, 1973-1976,
NASA4)
1974年から1976年にかけて, 南極の氷に

大きな穴

が開いた 4). その大きさ直径500km 以上, 日本の面積に匹敵する程, 大きな穴である.

場所は大西洋の南, ウェッデル海と呼ばれるところで, 世界で最も重い深層水が生成されて海の底に沈み込んでいると 考えられている場所である. 極域は赤道域に比べてコリオリの力が強く働く場所であり, そのようなところで対流が起これば, 当然,自転の影響を強く受けることになる.

このような深層水形成のプロセスに伴う回転系の対流活動が, このような穴を作る原因と考えれられるが, なぜか,その後, 20年あまりこのような大きな穴は観測されていない. 詳しいことはまだ謎である.