GFD オンラインセミナー: Wigner変換を用いた流体波動の局所分離解析

2020/2/1 GFD オンラインセミナー


Wigner変換を用いた流体波動の局所分離解析

話題提供者: 大貫陽平 (九州大学 応用力学研究所)


論文: Onuki 2020, Quasi-local method of wave decomposition in a slowly varying medium, Journal of Fluid Mechanics, 883, A56

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分散関係と偏光関係は, 振動モードの固有値と固有ベクトルに対応

- 基本場は定常(支配方程式は時間変化を含まない)としている

# 本題: 指数関数解とWKB近似のギャップを埋め, 空間的に変動する媒質を伝わる波動現象に対する理解を深める ## キーワード: Wigner変換, 擬微分作用素, 表象, スター積 ---

具体的には$\hat{x}\hat{p} - \hat{p}\hat{x} = {\rm i} \mu$ となる.

## 逆作用素の計算 (続き)

- $\hat{\bm{H}}$をハミルトニアンとすると, $(\star\star\star)$はSchrödinger方程式に一致.

なお, $\omega(\bm{x}, \bm{p})$を系のハミルトニアンとみなすとLiouville方程式に相当する.

- この時点では惑星$\beta$効果は表面的に見えない.

--- # Wigner変換を用いた作用素の分解と逆作用素の計算 作用素$\hat{\bm{A}}$をWigner変換して表象$\bm{a}(\bm{x}, \bm{p})$を求める - ここで, エルミート作用素に対応する表象はエルミート行列になる. 以下の方程式を満たす表象$\bm{l}(\bm{x}, \bm{p})$を求める: $$ \bm{a} = \bm{l} \star \bm{l}^\dag $$ 表象$\bm{a}$と$\bm{l}$が次のように漸近展開できるとする: $$ \bm{a} = \bm{a}_0 + \mu \bm{a}_1 + ...$$ --- 中立安定な線形波動は, 一般に以下の形式の方程式で記述される: $$\bm{n}(\hat{\bm{x}}, \hat{\bm{p}})\frac{\partial \bm{\psi}}{\partial t} = \bm{m}(\hat{\bm{x}}, \hat{\bm{p}}) \bm{\psi}$$ ここで$\bm{h}(\bm{x}, \bm{p})$はエルミート行列であり, ほとんどすべての$(\bm{x}, \bm{p}) \in \mathbb{R}^2$において正則であるとする. - エルミート行列を表象にもつ擬微分作用素は**エルミート作用素**である --- ## 擬微分作用素の ---