/etc/apt/sources.list
をクリーンに以下は、VMWare のゲスト OS としての Debian GNU/Linux woody を sarge にアップデートした際のメモ書きである。 VMWare のバージョンは 4 である。
以下のサイトに「Debian リファレンス」がある。
この中の、「第 5 章 - stable, testing, 又は unstable ディストリビュー ションへのアップグレード」を見る。
なお、Sarge からアップデートを行うには、aptitude というツールを 用いることも可能である。詳しくは 備考 の aptitude を用いたアップデート を参照してほしい。
不測の事態に備え、システムファイルのバックアップを取っておくことを 進める。それにより、万が一アップグレードに見事失敗しても、復帰する ことが可能である。
スナップショットをとる。これにより、にっちもさっちもいかなくなったり、 「あの時ああしておけば…」的な場合に元に戻せる。(ただし、VMWare Ver 4 ではスナップショットは1つしかとれないので注意されたし)
script コマンドを使ってログを取っておく。これで以降のメッセージは
全て ~/update-to-sarge.typescript
に保存される。
$ script -a ~/upgrade-to-sarge.typescript
/etc/apt/sources.list
をクリーンにまず stable 用のリポジトリのクリーンなリストを取得する。 その際、元々のソースリストのバックアップを取るのを忘れずに。
# cd /etc/apt # cp -f sources.list sources.list.org_2005-03-20 # :>sources.list # apt-setup noprobe
apt-setup
では、どこからインストールを行うか聞いてくるが、
「http」を選択する。サーバは最寄のものでよい。
testing にアップグレードしたい場合、この新しいリストに testing ソース を追加する。
# cd /etc/apt # grep -e "^deb " sources.list >srcs # :>sources.list # cp -f srcs sources.list # sed -e "s/stable/testing/" srcs >>sources.list # apt-get update # apt-get install apt apt-utils
なお、apt-get update の際、以下のようなメッセージが表示される場合があ る。
E: Dynamic MMap ran out of room E: Error occured while processing planner (NewVersion1) E: Problem with MergeList /var/lib/apt/lists/dennou-k.gaia.h.kyoto-u.ac.jp_library_Linux_debian_dists_testing_main_binary-i386_Packages E: The package lists or status file could not be parsed or opened.
この場合には、以下のコマンドを実行し、キャッシュの容量を増やし、 再度 update をトライすること。
# echo "APT::Cache-Limit 12582912;" >> /etc/apt/apt.conf
なお、この設定で元々の設定は失われてしまう。
システムに -dev パッケージなどを含む多くのパッケージが存在する場合、 dselect を使用した次のような手段を用いたきめの細かいパッケージ制御が 望ましい。
まず、アップグレード前には常にこれを実行する。
# dselect update
追加パッケージを選択する。
# dselect select
dselectを起動した時、現在の全パッケージが選択される。 Depend, Suggest, そして Recommends に基づく 追加パッケージがある場合、dselect が入力を促すかもしない。 パッケージを追加したくない場合は、ただ Q を 押せば、 dselect は再び終了する。
そして、以下のコマンドを実行すると、いよいよ本番である。
# dselect install
なお、この際、以下のパッケージが削除されてしまう。ものによっては また後でインストールする必要が出てくるだろう。
cjk-latex drb dvi2ps-fontdata-bsr dvilib2 dvipsk-ja galeon galeon-common gave gconf2 gdk-imlib-dev gphys jbibtex-base jbibtex-bin jdvi2kps jtex-base jtex-bin libgconf2-4 libgimp1.2-dev libgimpprint-dev libgtk-common libgtk1.2-dev libgtk2.0-0 libgtk2.0-common libmutexm-ruby libpango-common libpango1.0-0 libpango1.0-common libxaw6-dev numru-units ptex-base ptex-bin ptex-jtex racc racc-runtime ruby-dev tcsh-i18n tetex-bin tetex-dev tetex-extra w3m-ssl wmakerconf xbase-clients xdvik-ja xf86setup xgdvi xlib6g-dev xlibs-dev xpdf-reader
スキャナは使わないので 「No」
共通 CA 認証用 PEM ファイルを信用するということで「yes」
一応動かすので、まずは「Yes」
Do you want to connect to the Canna server from remote host?
という問いには「No」
IM は利用しないので、
Use imget with maildir?
に対して「No」
以下の忠告を受ける。
libusb not functional It appears that your kernel is not compiled with USB support. As a result, libusb will not be functional on your system.
It is highly recommended that you allow update-passwd to make these changes (a backup file of modified files is made with the extension .org so you can always restore the current settings). May I update your system? [Y/n]
と問われるので、「Y」を選択。
いくつかのパッケージインストール後、以下のようなメッセージが表示される。
以下のパッケージの処理中にエラーが発生しました: /var/cache/apt/archives/flex_2.5.31-31_i386.deb /var/cache/apt/archives/vflib2-dev_2.25.1-18_i386.deb E: Sub-process /usr/bin/dpkg returned an error code (1) 展開中にエラーが発生しました。インストールされたパッケージを 設定します。これにより、エラーが複数出るか、依存関係の欠如に よるエラーが出るかもしれません。これには問題はなく、上記のメッセージ が重要です。これを修正して [I]nstall を再度実行してください enter を押すと続行します。
いずれにせよ、一時停止なので Enter を押す。 後に エラー発生源の解除 で解決する。
設定ファイル`/etc/gtk/gtkrc.zh_CN' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** gtkrc.zh_CN (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックして問題なさそうなので、「y」
設定ファイル`/etc/esound/esd.conf' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** esd.conf (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックして問題なさそうなので、「y」
WARNING: you already have an /etc/modules.conf file which has not been generated by update-modules. Debian now uses a new system which uses multiple files in the /etc/modutils directory. See the manpage for update-modules for more information on this setup. Please check all changes you made in /etc/modules.conf and either apply them to the provided files in /etc/modutils or add your own files there. Then run update-modules. Press [ENTER] to continue
という忠告を良く聞く。
設定ファイル`/etc/X11/fs-xtt/config' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** config (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」を押すと以下のように表示される。
--- /etc/X11/fs-xtt/config 2002-06-25 06:23:53.000000000 +0900 +++ /etc/X11/fs-xtt/config.dpkg-new 2004-02-20 01:40:25.000000000 +0900 @@ -5,8 +5,8 @@ client-limit = 10 # when a font server reaches its limit, start up a new one clone-self = on -# log messages to /var/log/xfs-xtt/xfs-xtt.log (if syslog is not used) -error-file = /var/log/xfs-xtt/xfs-xtt.log +# log messages to /var/log/fontservers/xfs-xtt.log (if syslog is not used) +error-file = /var/log/fontservers/xfs-xtt.log # log errors using syslog use-syslog = on # turn off TCP port listening (Unix domain connections are still permitted) @@ -19,8 +19,7 @@ /usr/lib/X11/fonts/100dpi/:unscaled, /usr/lib/X11/fonts/75dpi/:unscaled, /usr/lib/X11/fonts/Type1/, - /usr/lib/X11/fonts/Speedo/, - /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/ + /usr/lib/X11/fonts/Speedo/ # in decipoints default-point-size = 120 # x1,y1,x2,y2,...
エラーの出力先が変わるので、「y」を押しておく。ただし、
/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType
が消えていることに注意。後で対応すべきかもしれない。
設定ファイル`/etc/groff/man.local' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** man.local (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックして問題なさそうなので、「y」
設定ファイル`/etc/csh.cshrc' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** csh.cshrc (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックして問題なさそうなので、「y」
ただし、PATH の設定とメールに関する環境変数が消滅するので 必要ならば、後で以下の4行を追加すること。
setenv PATH /usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/var/qmail/bin setenv MAIL $HOME/Mailbox setenv MAILDROP $HOME/Mailbox setenv MAILDIR $HOME/Maildir/
設定ファイル`/etc/init.d/ntpdate' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** ntpdate (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックしたところ、書式が大きく変わっているので、「y」
ただし、指定先の ntp サーバが強制的に
pool.ntp.org
に変更される。元の
ntp.nc.u-tokyo.ac.jp
に戻すには、後で /etc/init.d/ntpdate の "NTPSERVERS" に上記のサーバを 代入すること。
また、以下のようにも問い合わせられる。
設定ファイル`/etc/default/ntpdate' ==> あなたかスクリプトによって設定ファイルが作成されています。 ==> パッケージメンテナが提供するパッケージにもこのファイルが存在します。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** ntpdate (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックしたところ、書式が大きく変わっているので、「y」
ただし、指定先の ntp サーバが強制的に
pool.ntp.org
に変更される。元の
ntp.nc.u-tokyo.ac.jp
に戻すには、後で /etc/default/ntpdate の "NTPSERVERS" に上記のサーバを 代入すること。
設定ファイル`/etc/w3m/config' ==> あなたかスクリプトによって設定ファイルが作成されています。 ==> パッケージメンテナが提供するパッケージにもこのファイルが存在します。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** config (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックして問題なさそうなので、「y」
設定ファイル`/etc/X11/app-defaults/Tgif' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** Tgif (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックして問題なさそうなので、「y」
続けて以下のように問い合わせられる。
設定ファイル`/etc/X11/ja_JP.eucJP/app-defaults/Tgif' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** Tgif (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
これも上記同様、「D」でチェックして問題なさそうなので、「y」
さらに、
設定ファイル`/etc/X11/ru/app-defaults/Tgif' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** Tgif (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
これも上記同様、「D」でチェックして問題なさそうなので、「y」
設定ファイル`/etc/X11/Xresources/xlockmore' ==> あなたかスクリプトによって設定ファイルが作成されています。 ==> パッケージメンテナが提供するパッケージにもこのファイルが存在します。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** xlockmore (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックして問題なさそうなので、「y」
設定ファイル`/etc/canna/dics.dir.d/00canna.dics.dir' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** 00canna.dics.dir (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックしたところ、自分で加えた設定をただ削除するだけの 変更だったので「N」
設定ファイル`/etc/services' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** services (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックして問題なさそうなので、「y」
設定ファイル`/etc/exports' ==> あなたかスクリプトによって設定ファイルが作成されています。 ==> パッケージメンテナが提供するパッケージにもこのファイルが存在します。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** exports (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックしたところ、自分で加えた設定をただ削除するだけの 変更だったので「N」
設定ファイル`/etc/bind/named.conf' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** named.conf (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックしたところ、自分で加えた設定をただ削除するだけの 変更だったので「N」
設定ファイル`/etc/emacs/site-start.d/50mew.el' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** 50mew.el (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
「D」でチェックして問題なさそうなので、「y」
エラー発生 によりエラーが発生しているので、最後には
インストールスクリプト エラー終了ステータス 100 を返しました。 <Enter> を押すと続行します。
と表示される。
しかし、一応それでインストール完了である。
先に エラー発生 でエラーが発生した、
/var/cache/apt/archives/flex_2.5.31-31_i386.deb /var/cache/apt/archives/vflib2-dev_2.25.1-18_i386.deb
を削除することでエラーの回避を試みるが、remove が効かず、
# apt-get -f install
しろというので、その通りにする。そして flex パッケージを削除する。
# apt-get remove flex
再度、以下のコマンドを試す。
# dselect install
これで、何もインストールされなくなれば OK 。
一応完了である。
再起動が可能かどうか、必要なサービスがあがるかどうかをチェックするため、 再起動を行う。
再起動の前に ログ取り でセットしたscript を解除し、 reboot する。
再起動してみると、startx などのコマンドが無くなり、外部から AstecX 端末 などでログインができなくなってしまった。さてはと調べると X のパッケージの 重要部分が無くなっていた。そのため、少々怖いが X をインストールする。
AstecX の端末はサーバ側の kterm や krxvt を用いようとするが、 現時点ではそれらを利用できないので、putty か TeraTerm でログインする。
スナップショットをとる。これにより、にっちもさっちもいかなくなったり、 「あの時ああしておけば…」的な場合に元に戻せる。(ただし、VMWare Ver 4 ではスナップショットは1つしかとれないので注意されたし)
ただし、これにより woody のときに取ったスナップショットは 消えてしまうので注意。
再び、ログ取りのために script コマンドを利用する。
$ script -a ~/upgrade-to-sarge.typescript.instX
# apt-get install x-window-system-core
すると、以下のようにメッセージが出る。
パッケージリストを読みこんでいます... 完了 依存関係ツリーを作成しています... 完了 以下の特別パッケージがインストールされます: debconf debconf-i18n debconf-utils dialog fontconfig libfontconfig1 libice6 liblocale-gettext-perl libncursesw5 libnewt0.51 libsm6 libtext-iconv-perl libx11-6 libxcursor1 libxext6 libxft1 libxft2 libxi6 libxmu6 libxmuu1 libxp6 libxpm4 libxrandr2 libxrender1 libxt6 libxtrap6 libxtst6 slang1a-utf8 ucf whiptail xbase-clients xfree86-common xlibmesa-dri xlibmesa-gl xlibmesa-glu xlibs xlibs-data 提案パッケージ: debconf-doc libterm-readline-gnu-perl libgnome2-perl libqt-perl libnet-ldap-perl libgnome-perl twm x-window-manager xlibs-dev xterm x-terminal-emulator libglide3 以下のパッケージは「削除」されます: libglu1-mesa mesag3 以下のパッケージが新たにインストールされます: debconf-i18n fontconfig libfontconfig1 libice6 liblocale-gettext-perl libncursesw5 libnewt0.51 libsm6 libtext-iconv-perl libx11-6 libxcursor1 libxext6 libxft1 libxft2 libxi6 libxmu6 libxmuu1 libxp6 libxpm4 libxrandr2 libxrender1 libxt6 libxtrap6 libxtst6 slang1a-utf8 ucf x-window-system-core xbase-clients xlibmesa-dri xlibmesa-gl xlibmesa-glu xlibs-data 以下のパッケージはアップグレードされます: debconf debconf-utils dialog whiptail xfree86-common xlibs アップグレード: 6 個、新規インストール: 32 個、削除: 2 個、保留: 66 個。 14.4MB のアーカイブを取得する必要があります。 展開後に追加で 35.7MB のディスク容量が消費されます。 続行しますか? [Y/n]
いろいろ入るが「y」で入れる。
The Freetype font library is able to render fonts with different methods. Depending on your hardware and the fonts you generally use, some will give better results. The autohinter module is the default; it gives correct results on most configurations. The bytecode interpreter renders fonts very sharply, and is often a better choice if you are using a cathode-ray screen. On the other hand, the subpixel rendering method is optimized for high-quality rendering on most liquid crystal displays. With what method should texts be rendered? Subpixel rendering (LCD screens) Bytecode interpreter (CRT screens) Autohinter
LCD なので、「Subpixel rendering (LCD screens)」を選択。
以上でインストール完了。
AstecX の端末でログインし、krxvt や kterm が飛んで来ることを 確かめる。
最後に X インストールのログ取り でセットした script を解除する。
デフォルトでは、X をサポートしていない emacs21-nox パッケージがインス トールされている。それを、X をサポートしている emacs21 パッケージに入 れかえる。この 2 つは競合するので、emacs21 パッケージをインストールす るだけで良い。さらに emacs21-el パッケージもインストールする。
# apt-get install emacs21 emacs21-el
今まで emacs20 用に用いたものを emacs21 "でも" 利用できるように以下の 点を修正する。
大体は加えたの以下の行である。
(defvar run-unix (or (equal system-type 'gnu/linux) (equal system-type 'usg-unix-v))) (defvar run-w32 (and (null run-unix) (or (equal system-type 'windows-nt) (equal system-type 'ms-dos)))) (defvar run-emacs20 (and (equal emacs-major-version 20) (null (featurep 'xemacs)))) (defvar run-emacs21 (and (equal emacs-major-version 21) (null (featurep 'xemacs)))) (defvar run-meadow (featurep 'meadow)) (defvar run-meadow1 (and run-meadow run-emacs20)) (defvar run-meadow2 (and run-meadow run-emacs21)) (defvar run-xemacs (featurep 'xemacs)) (defvar run-xemacs-no-mule (and run-xemacs (not (featurep 'mule)))) ;; ツールバーを表示しない (emacs21 以降) (when run-emacs21 (tool-bar-mode 0)) ; カーソルの点滅を止める (emacs21 以降) (when run-emacs21 (blink-cursor-mode 0))
Emacs21 では fringe (画面両側で改行マークを表示する場所) があり、 どうやら sarge のバージョンでは fringe は消せないようなので、 X のリソースファイル (AstecX 用のものなので、~/.Xresources にではない) に以下の記述を加える。
! fringe (Emacs21 では画面の両側に付く、改行マークが入る部分) の設定 Emacs*fringe.attributeForeground: black Emacs*fringe.attributeBackground: Gray50
/etc/apt/sources.list
をクリーンに においてクリーンにした
sources.list
を元に戻す。バックアップしておいた
sources.list.org_2005-03-20
から、削除された部分などを
新しいものとマージする。
そんで
$ script ~/upgrade-to-sarge.typescript.aptupgrade.txt
した後に
# apt-get update # apt-get upgrade
する。すると、以下のようなメッセージが出るが、削除されるものは 無さそうなので、「Y」でインストールする。
以下のパッケージは保留されます: a2ps base-config console-common console-tools dcl-c debianutils dvi2ps-fontdata-a2n dvi2ps-fontdata-n2a e2fsprogs e2ps fileutils gimp1.2 gnome-applets gnome-core gnome-media gnome-panel gnome-panel-data gnome-session gnuplot gs gtm imagemagick latex2html libcupsys2 libgtop1 libldap2 libmagick5 libmng1 libnspr4 libnss3 liborbit2 libpaperg libsasl7 mozilla-browser mozilla-psm psutils rcalc ruby-dcl samba samba-common sane sendmail shellutils smbclient smbfs sysvinit tasksel textutils wmbattery xpdf-utils xsane 以下のパッケージはアップグレードされます: bind bind-doc debhelper dialog doc-linux-text fttools gnome-icon-theme gsfonts-wadalab-common gsfonts-wadalab-gothic gsfonts-wadalab-mincho gt4f90io-ffc4 im knews lesstif1 libbonoboui2-common libft-perl libgnomeui-common libident libidn11 libmimelib1 lilo login makedev man-db mgp numru-misc passwd perl perl-base perl-doc perl-modules ruby-narray ruby-narray-dev ruby-narray-miss ruby-netcdf screen sdic-edict sdic-gene95 ssh tetex-base util-linux util-linux-locales wmaker wmakerconf-data x-ttcidfont-conf xserver-common xserver-xfree86 xutils アップグレード: 48 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 51 個。 69.2MB のアーカイブを取得する必要があります。 展開後に追加で 31.7MB のディスク容量が消費されます。 続行しますか? [Y/n]
以下のようなメッセージが出るが、mandb を今すぐ構築するので「はい」を選 択。
man-db のこのバージョンは、いまこのマシンに存在しているマニュアルペー ジの記述のデータベースと互換性がないので、データベースを再構築する必要 があります。ど れだけのマニュアルページをインストールしたかに依存して、 この構築には多少の時 間がかかります。構築はバックグラウンドで行うので、 ほかのパッケージのインスト ール過程が遅くなるかもしれません。 いまデータベースを構築しなければ、次回に /etc/cron.weekly/mandb が起動 したと きに構築されます。「man」ユーザで「mandb -c」を実行することでも 構築できます。それまでの間、「whatis」コマンドと「apropos」コマンドは 正しく動作しません。 今回のように、バージョンアップに伴って互換性がなくなることは、まれにし か起こらないはずです。 mandb は、いまデータベースを構築すべきですか? <はい> <いいえ>
以下のメッセージを読む。
鍵の環境オプションは無効に設定されました 本バージョンの OpenSSH は、公開鍵の環境オプションをデフォルトで無効に 設定しています。LD_PRELOAD などの攻撃を避けるためです。もし authorized_keys ファイル でこのオプションを使用している場合、このオプ ションを除去しない限りはその鍵は 利用できないことに注意してください。 このオプションを再び有効にするには、アップグレード終了後に、 sshd_config(5) マニュアルページの警告事項を読んで、 /etc/ssh/sshd_config ファイルに「 PermitUserEnvironment yes」と設定し てください。 <了解>
以下のメッセージを読む。
Deprecated parameters in LILO configuration Deprecated files have been found on your system. You must update the 'install=' parameter in your LILO configuration file (/etc/lilo.conf) in order to properly upgrade the package. The new 'install=' options are: new: install=bmp old: install=/boot/boot-bmp.b new: install=text old: install=/boot/boot-text.b new: install=menu old: install=/boot/boot-menu.b or boot.b <了解>
さらに、以下の質問に対して「はい」と答える。
It was detected that it's necessary to run /sbin/lilo in order to update the new LILO configuration. WARNING: This procedure will write data in your MBR and may overwrite some things in that place. If you skip this step, you must run /sbin/lilo before reboot your computer or your system may not boot again. Do you want to run /sbin/lilo now? <はい> <いいえ>
インストールの途中、以下のようなメッセージが出てしまった。 どうやら tetex-base_2.0.2c-6_all.deb に問題があるらしい。
tetex-base を展開し、置換しています... dpkg: /var/cache/apt/archives/tetex-base_2.0.2c-6_all.deb の読み込みエラーです(--unpack): `/usr/share/texmf/tex/latex/graphics/dvipdfm.def'を上書きしようとしています。これはパッケージ dvipdfm にも含まれています。。 dpkg-deb: サブプロセス paste がシグナル (パイプが切断されました) によって強制終了しました。
他のサーバから tetex-base_2.0.2c-6_all.deb をもってきても同様な エラーが生じたため、アップデートを断念。
しょうがないので、以下のようにして、一時的にアップデートをホールド
# echo tetex-base hold | dpkg --set-selections
その後、再度コマンドを入力してインストールを続行。
# apt-get upgrade
設定ファイル`/etc/manpath.config' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** manpath.config (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
書式が新しくなるので「Y」だが、以下の2行が消えてしまうので、 アップデート終了後に再度書き込むこと。
MANDATORY_MANPATH /var/qmail/man MANPATH_MAP /var/qmail/bin /var/qmail/man MANDB_MAP /var/qmail/man /var/qmail/man/
設定ファイル`/etc/X11/WindowMaker/appearance.menu' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって)変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す D : 両バージョンの差異を表示する Z : この処理をバックグラウンドにし、状況を確認する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** appearance.menu (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
もう使ってないし、ほとんど変わってないので「y」
/etc/manpath.config に
MANDATORY_MANPATH /var/qmail/man MANPATH_MAP /var/qmail/bin /var/qmail/man MANDB_MAP /var/qmail/man /var/qmail/man/
を書き加える。
lilo が更新されたので再起動する。
dselect によるアップグレード において、ruby-dev パッケージが 削除されてしまったので、代替およびパッケージの追加を行う。
# apt-get install ruby1.8-dev ruby-elisp ruby-manual ruby1.8-examples # apt-get install rdtool rdtool-elisp # apt-get install rdoc
dselect によるアップグレード において、gphys パッケージが 無くなったり、まだ woody 版だったりするパッケージがあるので、 それをアップデートする。
おそらく、gave あたりをインストールすれば芋づる式にパッケージが 取得できるはずなので、gave パッケージをインストールする。
# apt-get install gave
以下のようにメッセージが出るが、削除されるものも無いので 「Y」を押す。
以下の特別パッケージがインストールされます: gphys libatk1-ruby libgdk-pixbuf2-ruby libglib2-ruby libgtk2-ruby libgtk2.0-0 libgtk2.0-bin libgtk2.0-common libpango1-ruby libpango1.0-0 libpango1.0-common libracc-runtime-ruby numru-units 提案パッケージ: ruby-ssl2 ruby-fftw3 ttf-thryomanes ttf-baekmuk ttf-arphic-gbsn00lp ttf-arphic-bsmi00lp ttf-arphic-gkai00mp ttf-arphic-bkai00mp 以下のパッケージが新たにインストールされます: gave gphys libatk1-ruby libgdk-pixbuf2-ruby libglib2-ruby libgtk2-ruby libgtk2.0-0 libgtk2.0-bin libgtk2.0-common libpango1-ruby libpango1.0-0 libpango1.0-common libracc-runtime-ruby numru-units アップグレード: 0 個、新規インストール: 14 個、削除: 0 個、保留: 52 個。 7134kB のアーカイブを取得する必要があります。 展開後に追加で 21.5MB のディスク容量が消費されます。
$ gave
とコマンドして実行できれば良い。
まず実行してみると、以下のエラーが表示される。
/usr/lib/ruby/1.8/numru/gphys/varraynetcdf.rb:6:in `require': No such file to load -- numru/netcdf (LoadError) from /usr/lib/ruby/1.8/numru/gphys/varraynetcdf.rb:6
どうやら /usr/lib/ruby/1.8/numru/gphys/varraynetcdf.rb において numru/netcdf.rb というファイルを読み込もうとしてエラーを起こしている らしい。
下記の ruby の LoadError を解決するには? より、調べてみると /usr/lib/site_ruby/1.8/numru/ 以下に netcdf.rb があることがわかったので、 以下のコマンドでパスを追加した。
$ export RUBYLIB=$RUBYLIB:/usr/lib/site_ruby/1.8
次に、以下のエラーが表示される。
/usr/lib/site_ruby/1.8/numru/netcdf.rb:2:in `require': No such file to load -- numru/netcdfraw (LoadError) from /usr/lib/site_ruby/1.8/numru/netcdf.rb:2
どうやら先ほど読み込んだ /usr/lib/site_ruby/1.8/numru/netcdf.rb において numru/netcdfraw.rb というファイルを読み込もうとしてエラーを起こしている らしい。
下記の ruby の LoadError を解決するには? より、調べてみると /usr/lib/site_ruby/1.8/i386-linux 以下に netcdfraw.so があることが わかったので、以下のコマンドでパスを追加した。
$ export RUBYLIB=$RUBYLIB:/usr/lib/site_ruby/1.8/i386-linux
その次は、以下のエラーが表示される。
/usr/lib/ruby/1.8/numru/gave/draw_dcl.rb:2:in `require': No such file to load -- numru/dcl (LoadError) from /usr/lib/ruby/1.8/numru/gave/draw_dcl.rb:2
どうやら /usr/lib/ruby/1.8/numru/gave/draw_dcl.rb において numru/dcl.rb というファイルを読み込もうとしてエラーを起こしている らしい。
下記の ruby の LoadError を解決するには? より、調べてみると ruby-dcl パッケージのバージョンが古く、/usr/lib/ruby/1.8/numru/dcl.rb が存在していないことがわかったので、以下のコマンドで ruby-dcl を アップデートした
# apt-get install ruby-dcl
調べ方にはいろいろあるが、今回は以下のようにして調べた。
ruby -e 'puts $:'
とする。すると、システム
が用意している Ruby のパスとユーザが指定しているパスの両方
が出力される。require がまともに効かない場合、それらに
必要なパスが足りないはずである。パスを付け加えるのには環境変数 $RUBYLIB
にパスを追加すれば
よい。
$ export RUBYLIB=$RUBYLIB:<新しいパス>
常にパスを通す場合には ~/.bashrc に記述すること。
日本語が表示できる gave のためには ruby-gettext をインストールする。
# apt-get install ruby-gettext
ruby-vtk 使うために、ruby-vtk パッケージもインストールする。
# apt-get install ruby-vtk
dselect によるアップグレード において、tex 関連のパッケージの 多くが削除されてしまったので、復帰する。
# apt-get install ptex-bin dvipsk-ja jbibtex-bin xpdf-reader パッケージリストを読みこんでいます... 完了 依存関係ツリーを作成しています... 完了 以下の特別パッケージがインストールされます: jbibtex-base lesstif2 libpaper1 libwww0 ptex-base tetex-base tetex-bin tetex-extra xpdf-common 提案パッケージ: jmpost mendexk chktex lacheck rubber 推奨パッケージ: tetex-doc 以下のパッケージは「削除」されます: dvipdfm 以下のパッケージが新たにインストールされます: dvipsk-ja jbibtex-base jbibtex-bin lesstif2 libpaper1 libwww0 ptex-base ptex-bin tetex-bin tetex-extra xpdf-reader 以下のパッケージはアップグレードされます: tetex-base xpdf-common アップグレード: 2 個、新規インストール: 11 個、削除: 1 個、保留: 91 個。 32.9MB のアーカイブを取得する必要があります。 展開後に追加で 83.6MB のディスク容量が消費されます。 続行しますか? [Y/n]
「A4」にする。
以下のメッセージを読んでおく。
/etc/texmf/texmf.d/ にあるファイルは名前を変更しなければなりません。 texmf.cnf は以前、/etc/texmf/texmf.d/ にあるすべてのファイルから update-texmf によって生成されていました。現在、update-texmf は拡張子 '.cnf' を持つファイルのみを読み込むようになっています。 もし /etc/texmf/texmf.d/ に独自のファイルを持っているのであれば、 '.cnf' をその名前に追加して (たとえば、22mymacro を 22mymacro.cnf とします)、update-texmf を実行する必要があります。 <了解>
次の質問には、まず「show the differences between the versions」 で違いをチェックし、致命的に違わなければ「install the package maintainer's version」を選択。
A new version of configuration file /etc/texmf/dvipdfm/config is available, but your version has been locally modified. What would you like to do about config? install the package maintainer's version keep your currently-installed version show the differences between the versions start a new shell to examine the situation
次の質問も、上記と同様。
A new version of configuration file /etc/texmf/texmf.cnf is available, but yourversion has been locally modified. What would you like to do about texmf.cnf? install the package maintainer's version keep your currently-installed version show the differences between the versions start a new shell to examine the situation <了解>
nruby.sty (ルビ振り用スタイルファイル) などは、jtex-base に含まれる ので jtex-bin と合わせてインストールする。
# apt-get install jtex-bin jtex-base
ただし、インストールだけでは nruby.sty のある /usr/share/texmf/jtex/latex/misc/ にパスが張られないので、 以下では手動でパスを張る方法を記す。
スタイルファイルなどへ TeX のパスが通っているのか確認するには、 kpsewhich コマンドを用いる。
$ kpsewhich nruby.sty
このコマンドでパスが返ってくれば、そのファイルへパスが通っている ことになるが、何も返らなければパスが通っていないことになる。
パスのリストは、 /etc/texmf/texmf.cnf
に記述してある。
ただし、このファイルは /etc/texmf/texmf.d
以下の *.cnf
ファイルから、 update-texmf
コマンドで生成されるもの
なので、直接編集しないこと。内部の書法に関しては、
tex のパスに関する参考資料 の1つ目の文献を参照のこと。
なお、調べた結果、 /usr/share/texmf/jtex/latex/misc/
へのパスは通っているように見えた。
tex のパスに関する参考資料 の1つ目の文献を参照のこと。
これに関しても、データベース /usr/share/texmf/ls-R
には
nruby.sty
は記述されていた。
なお、 ls-R
ファイルは上記の参考文献に記されるコマンドでも
アップデートされるが、Debian ならば mktexlsr(1)
によって
更新することも可能である。
なお、見る限り、ls-R に nruby.sty の記述は存在した。 (ファイル自体も読み込まれれているように見えた)。
あれやこれやとデータベースをいじってみても、やはり解決せず…。
どうやら、 /usr/share/texmf/tex
以下にはパスが通るようなので、
その下から /usr/share/texmf/jtex
にシンボリックリンクを張る。
# cd /usr/share/texmf/tex # ln -s ../jtex jlatex # mktexlsr
こうすると、jtex 以下のものにもパスが通り、利用可能になった。
# apt-get install xdvik-ja
一応これだけで、フォントは微妙なれど、以下のコマンドで日本語が 含まれた DVI ファイルを見ることができる。
実際のコマンドは、以下の通りである。
$ xdvi-ja sample.dvi
なお、woody 版のバージョン 22.15-k j1.04 と sarge のバージョン 22.84.8 j1.21 では、操作方法がかなり変わっている。
$ man xdvi-ja
の KEYSTROKES の部分で操作法を覚えよう。
印刷用に dvi => ps 用のツールをインストールするが、その前に ps のビューア をインストールしておく。
# apt-get install gs-ja gv
gv コマンドで PostScript ファイルや EPS ファイルを見ることが可能だが、 そのままだと日本語を見ることができない場合がある、その際には、gv を 起動し、メニューから State → Ghostscript Options を選び、 Interpreter の項目の gs を gs-ja に変更する。
ptex-bin 等々のインストール でインストールした
dvipsk-ja
パッケージがあれば問題ないはずである。
なお、注意として、 dvi2ps-fontdata-a2n
と dvi2ps-fontdata-a2n
パッケージをインストールすると、変換が行えなくなるので注意すること。
その他、必要なフォントはインストールすること
# apt-get install dvipsk-ja dvi2ps-fontdata-bsr dvi2ps-fontdata-ja \ dvi2ps-fontdata-rrs dvi2ps-fontdata-rsp dvi2ps-fontdata-tbank \ dvi2ps-fontdata-three
インストールが終わったら、
$ dvips sample.dvi
として、sample.ps が生成されることを確認すること。
dvi から pdf への変換ツールとしては dvipdfm があり、これは tetex-bin パッケージに含まれているが、sarge では dvipdfm-cjk および dvipdfm-cjk-cmap パッケージをインストールし、dvipdfmx コマンドで変換する。 他にも、いくつかフォントパッケージをインストールする。
# apt-get install dvipdfmx dvipdfm-cjk dvipdfm-cjk-cmap \ cmap-adobe-cns1 cmap-adobe-gb1 \ cmap-adobe-japan1 cmap-adobe-japan2
フォントのインストール中に、「めったに利用しないフォントも多くあるため、 『標準』を選択すればそれらのフォントはインストールしない」という選択 があるので、「標準」を選択する。
これらをインストールしても、おそらく dvi を pdf に変換する際、 以下のようにエラーが生じるはずである。
$ dvipdfmx pedlosky_2005-03-30.dvi pedlosky_2005-03-30.dvi -> pedlosky_2005-03-30.pdf [1 ** ERROR ** Could not find encoding file "H". Output file removed.
その場合、dvipdfmx の Readme にもあるように、設定ファイル
/etc/texmf/texmf.d/50dvipdfmx.cnf
を編集する必要がある。
以下のようにする。
CMAPINPUTS=.;/usr/share/fonts/cmap/adobe-japan1//;/usr/share/fonts/cmap/adobe-japan2//;/usr/share/fonts/cmap/adobe-gb1//;/usr/share/fonts/cmap/gs-cjk-resource//
その後、texmf を更新する。
# update-texmf
最後に変換できるかチェックすること。
先の設定で、基本的に tex の編集・印刷・PDF 化は問題ないが、 できれば xdvi などで見る際にもフォントが綺麗だと嬉しい。 よって、その設定も行う。
<URL:http://www.issendo.jp/html/tools/tips_soft.html>
4) の mulfnt.sh を用いた手法を試した。 基本的にここに載っている方法の通りにすればほとんど問題ないが、 作業自体を以下にいくつか載せておく。
mulfnt.txt をダウンロードし、リストを更新する。 実際には以下のように記述した。
# # mulfnt.txt: list for multifontization; to be used by 'mulfnt.sh' # # Alias : VFlib_Name : TeX_Name : PostScript_Name : Path_to_Font # # CAUTION: following fields must correspond each other # (mulfnt.txt):VFlib_Name <=> (/etc/defoma/hints/*.hints):X-Family # (mulfnt.txt):PostScript_Name <=> (/etc/defoma/hints/*.hints):FontName # # last modified 30 Dec 2004 ######################################################################## # list of all registered font entry # allfonts: microsoftgothic microsoftmincho kochigothic kochimincho end: ######################################################################## # font defines # #entryname: # #1 フォント名(日本語) # #2 foundry # #3 weight # #4 encoding # #5 abbreviation # #6 VFlib name # #7 TeX name # #8 postscript name # #9 fullpath to font #end: microsoftgothic: MSゴシック Microsoft medium Unicode mgo gothic msgo MicrosoftGothic # /usr/share/fonts/truetype/microsoft/msgothic.ttf /usr/share/fonts/truetype/msgothic.ttc end: microsoftmincho: MS明朝 Microsoft medium Unicode mmin mincho msmin MicrosoftMincho # /usr/share/fonts/truetype/microsoft/msmincho.ttf /usr/share/fonts/truetype/msmincho.ttc end: kochigothic: 東風ゴシック Kochi medium Unicode kgo gothic kcgo KochiGothic-Regular /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-gothic.ttf end: kochimincho: 東風明朝 Kochi medium Unicode kmin mincho kcmin KochiMincho-Regular /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-mincho.ttf end: # end of mulfnt.txt # # vim: ts=8:
上記のフォントリストの作成で作成した mulfnt.txt と同じディレクトリに mulfnt.shと xtlist.shを ダウンロードする。
上記の設定ファイルに記された場所にちゃんとフォントがあることを確認。
ptex-jisfonts パッケージをインストールする。
# jisftconfig add
スクリプトの準備 の mulfnt.sh から得られた文字列を、新たに
作成する /etc/texmf/dvipsj/myfonts.map
というファイルに書き込む。
# mulfnt.sh -dvips ALL > /etc/texmf/dvipsj/myfonts.map
そして、既存の /etc/texmf/dvipsj/config.ps
の 'p +psfonts.map'
の行のすぐ下 'p +myfonts.map'
を追加する。
編集前と後の差分・および編集部分の結果を示しておく。
$ diff -u /etc/texmf/dvipsj/config.ps.org /etc/texmf/dvipsj/config.ps --- config.ps 2002-04-12 16:21:41.000000000 +0900 +++ /etc/texmf/dvipsj/config.ps 2005-04-17 20:44:38.000000000 +0900 @@ -7,6 +7,10 @@ % to determine this number. (It will be the only thing printed.) m 3500000 +% Execution of external programs is disabled by default. Set +% to z0 if you want backticks in \special commands enabled. +z1 + % How to print, maybe with lp instead lpr, etc. If commented-out, output % will go into a file by default. % o |lpr @@ -39,13 +43,16 @@ j % Configuration of postscript type 1 fonts: -p psfonts.map +p +psfonts.map % This shows how to add your own map file. % Remove the comment and adjust the name: -% p +myfonts.map +p +myfonts.map p +psfonts.cmz p +psfonts.amz +%-- ptex-jisfonts begin +p +jis.map +%-- ptex-jisfonts end @ A4size 210mm 297mm @+ %%PaperSize: A4 $ cat -n /etc/texmf/dvipsj/config.ps | head -60 | tail -20 41 % this is if you encounter bugs. (Please report them to 42 % @email{tex-k@@mail.tug.org} if you do.) 43 j 44 45 % Configuration of postscript type 1 fonts: 46 p +psfonts.map 47 48 % This shows how to add your own map file. 49 % Remove the comment and adjust the name: 50 p +myfonts.map 51 p +psfonts.cmz 52 p +psfonts.amz 53 %-- ptex-jisfonts begin 54 p +jis.map 55 %-- ptex-jisfonts end 56 57 @ A4size 210mm 297mm 58 @+ %%PaperSize: A4 59 60 @ letterSize 8.5in 11in
確認は、dvips による ps ファイルの作成と、ビューア gs/gv による チェックで行う。ただし、場合によっては gv で表示できるフォント自体が 多書体化されていない場合がある。まずは以下の gv の多書体化 を参照せよ。
どうやら、gv は vfontcap に依存しているらしく、以下の方法が 有効であった。(少々強引だが)。
本来、フォントの設定を行う /etc/vfontcap
は
/etc/vfont/00vflib2
に記述してあるものを update-vfontcap
コマンドでアップデートするものであるが、もはやここらへんの設定は
謎めいていて良く分からないので、保存してあった vfontcap
を
そのまま利用してしまう。
もちろん、中に書いてあるフォントに関しては昔設定を行ったものなので、 その際の設定を引き継いでいる必要がある。
# cd /etc # mv vfontcap vfontcap_org # cp ~/Documents/myconf/vfontcap ./
vfontcap がちゃんと呼ばれているかどうかは ktest コマンドで 調べることができる。
$ ktest -f goth $ ktest -f min
などとすると、vfontcap に記述されるフォントが呼び出される。 「b」で前のページ、「スペース」で次のページに移動し、「q」で終了する。 詳しくは以下のコマンドで参照のこと。
$ ktest --help
最後に、上記の dvips のための多書体化 で作成した ps ファイル を gv で見てみて、チェックして欲しい。
スクリプトの準備 の mulfnt.sh の -dvipdfmx ALL オプションから
得られる出力を /etc/texmf/dvipdfm/cid-x.map
の最後に追加する。
これで dvipdfmx が多書体化される。dvipdfmx で作成される pdfファイルを
xpdf や acroread で確認する。
# mulfnt.sh -dvipdfmx ALL > tmp.dvipdfmx # vi /etc/texmf/dvipdfm/cid-x.map (tmp.dvipdfmx を挿入する)
スクリプトの準備 の mulfnt.sh の -xdvi ALL オプションから
得られる出力を新規に作成する /etc/texmf/vfontmap.d/30ptex-myfonts.map
に書き込む。
# mulfnt.sh -xdvi ALL > /etc/texmf/vfontmap.d/30ptex-myfonts.map # update-vfontmap
上記の設定では、kochi フォントではなく ms フォントのみを利用する方法を記す。 以下の手順は Debian sarge の多書体化に関する参考ページ には 載っていない。
xdvi は vfontmap を用いており、/etc/texmf/vfontmap.d/
以下にある *.map ファイルのリストに依存する。実際には、
update-vfontmap コマンドでそれらのファイルをまとめ、
/var/lib/texmf/vfontmap
を作成する。
よって、もしも目的のフォントで表示されない場合、
これら/etc/texmf/vfontmap.d/
以下の *.map の中から
該当するフォント (例えば、kochi-mincho
や kochi-gothic
)を探す。
そして、対応するファイルの該当部分のフォントををパスごと ms 系のフォント
に置き換える。
最後に update-vfontmap コマンドで /var/lib/texmf/vfontmap
を更新する。これでフォントの変更は完了である。
# update-vfontmap
dselect によるアップグレード において、https へのアクセスを 可能にする w3m-ssl がなくなってしまうが、sarge の w3m はデフォルトで ssl アクセスを可能にしているので必要ない。
以下のサイトに「Debian GNU/Linux 3.1 (`sarge') リリースノート (Intel x86 用)」がある。
((<URL: http://www.debian.org/releases/sarge/i386/release-notes/ >))
この中の、「以前のリリースからアップグレードする」を見る。
今回はこのドキュメントにあるように、apt-get upgrade を用いるのでは なく、aptitude というツールを用いる。 *1
以下のコマンドでパッケージの状態をチェックし、アップグレード可能な状態 になっているかどうか調べる。 以降のコマンドを用いると、不完全インストー ル (Half-Installed) 状態や 設定に失敗 (Failed-Config) 状態など、 エラー 状態にあるパッケージが表示される。
# dpkg --audit
/etc/apt/sources.list の woody を "stable" に変更する。
※ aptitude を用いる場合、"sarge" と記述してはいけない。
また、"woody" というようなコードネームで記述してもいけない。
スナップショットをとる。これにより、にっちもさっちもいかなくなったり、 「あの時ああしておけば…」的な場合に元に戻せる。(ただし、VMWare Ver 4 ではスナップショットは1つしかとれないので注意されたし)
アップデートのマニュアル にある通り、script コマンドを使って ログを取る。
$ script -a ~/upgrade-to-sarge.typescript
*1 ただし、この方法は、少なくとも 2005/03/18 現在、woody から sarge に
アップデートするには役に立たなかった…。
Last Updated: 2005/04/19, Since: 2005/03/20 | mailto: |