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: 上流差分スキームの誤差 : 1 次元 MPDATA : 1 次元 MPDATA   目次

上流差分スキーム

解く方程式は以下の移流方程式である.


\begin{displaymath}
\DP{\psi }{t} + \Ddiv (\Dvect{v}\psi ) = 0.
\end{displaymath} (1)

ここで $\psi $ を正のスカラー量, $\Dvect{v}$ は速度である. 簡単のため 定常で非発散な速度場を仮定する. 速度場が非定常または非発散の場合につい ては後述する. 物理量の格子配置はスタガードにとる.

1 次元の場合(1)式は,


\begin{displaymath}
\DP{\psi }{t} + \DP{}{x}(u\psi )= 0,
\end{displaymath} (2)

となる. 空間方向を上流差分を用いて差分化する. $x=i\Delta x,
t=n\Delta t$ での $\psi $$\psi _{i}^{n}$ と表すことにすると, (2)式は以下のように差分化される.


\begin{displaymath}
\DP{\psi }{t} = -
\{F(\psi _{i}^{n},\psi _{i+1}^{n},u_{i+\f...
...-
F(\psi _{i-1}^{n},\psi _{i}^{n},u_{i-\frac{1}{2}}^{n})\}.
\end{displaymath} (3)

ただし,

\begin{displaymath}
F(\psi _{i}^{n},\psi _{i+1}^{n},u_{i+\frac{1}{2}}^{n})
= [...
...+\frac{1}{2}}^{n}\vert)\psi _{i+1}^{n}]
\frac{1}{2\Delta x},
\end{displaymath} (4)

等である.





Odaka Masatsugu 平成18年2月10日