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: 地球流体理論マニュアル : 火星現象論

火星現象論: 火星の内部構造

地球流体電脳倶楽部

1996 年 5 月 24 日


目次

概要:

火星の内部構造を概観する.

内部の密度分布

内部の密度はモデル計算によって見積もられている. その計算というのは次のようなものである. まず, いくつかの仮定をおく.

マントルの組成についても表1のような場合をいくつか仮定して計算する. マントルの組成を表1にあるように推定する際, 火星の質量や慣性能率などを考慮した. 表1にあるMa1,Ma2,Ma3,Ma6の場合についての計算結果が図1に示してある. 図1の縦軸はg/cm$^3$で密度をあらわしたものであり, 横軸はKmで地表からの深さをあらわしたものである. 地表付近で密度が3g/cm$^3$くらいから3.5g/cm$^3$くらいまで急激に 増加しているのはオリビン-スピネル転移が起きるためである. 約1500Kmでの密度の不連続はマントルとcoreの境界である. この計算では中心の圧力は約400Kbarとなる.

内部の温度分布

まだ論文読んでない. (適当なpaperを見つけていない)

\Depsf[100mm]{fig-prohibited/naibu-1.ps}
図1 火星内部の温度構造(Basaltic volcanism, fig 4.5.19))

\Depsf[150mm]{fig-prohibited/naibu-2.ps}
表1 火星内部のモデル(Basaltic volcanism, table 4.5.13)

参考文献

McGetchin et al., 1981: Basaltic volcanism, Pergamon press.



謝辞

本稿は 1989 年から 1993 年に東京大学地球惑星物理学科で行われていた, 流体理論セミナーでのセミナーノートがもとになっている. 原作版は石渡正樹による「火星現象論」 (1989/05/19) であり, 林祥介によって地球流体電脳倶楽部版「火星現象論」 として書き直された (1996/06/23). 構成とデバッグに協力してくれたセミナー参加者のすべてにも 感謝しなければならない.

本資源は著作者の諸権利に抵触しない(迷惑をかけない)限りにおいて自由に利用 していただいて構わない. なお, 利用する際には今一度自ら内容を確かめること をお願いする(無保証無責任原則).

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\begin{displaymath}
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\end{displaymath}

まで連絡していただければ幸いである.


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Odaka Masatsugu 平成19年5月29日