本モデルでは, 移流過程 (力学過程), 放射過程, サブグリッドスケールの乱流混合過程を 考慮して, 大気中の変数と惑星表面, 土壌中の変数を計算する. 本節では, それら様々な過程を用いた時間積分全体の概要を示す.
大気中の変数を 23#23, 惑星表面および土壌中の変数を 24#24 とすると, モデルの支配方程式系は記号的に下のように書くことができる.
25#25 | 26#26 | (1) |
27#27 | 28#28 | (2) |
34#34 | 35#35 | (3) |
36#36 | 37#37 | (4) |
38#38 | 39#39 | (5) |
40#40 | 41#41 | (6) |
これらの方程式は, まず移流過程 (力学過程) と物理過程 1 に関して時間積分し, 続いて物理過程 2 について時間積分する. まず, 移流過程 (力学過程) と物理過程 1 に関する時間積分は下のように表される.
47#47 | 48#48 | (7) |
49#49 | 50#50 | (8) |
55#55 | 56#56 | (9) |
57#57 | 58#58 | (10) |
続いて, 59#59 は「調節型」の物理過程を順次適応することで, 下のように更新する.
60#60 | 61#61 | (11) |
62#62 | 63#63 | (12) |
64#64 | 65#65 | (13) |
66#66 | 67#67 | (14) |
68#68 | 69#69 | (15) |
最後に, Asselin (1972) もしくは Williams (2009) による時間フィルタを適応する.
移流過程 (力学過程), 放射過程, 積雲対流, 非対流性凝結, 鉛直乱流混合については, それぞれ第 4, 7, 8, 9, 10 章で述べる. 惑星表面および土壌中の過程については第 12, 13 章で述べる. また, phys1tend_a, phys1tend_s で示した, 物理過程 1 による 時間変化率を求める際の陰解法については熱収支を統合した連立方程式の構成で述べる.
dynamics/dyn
sltt/sltt auxvars/auxvars
radiation/radiation
cumulus/cumulus
lscond/lscond
vdiff/vdiff
dryconv/dryconv
surface/energybudget
surface/bucket
physics/physics
cloud/cloud
constants/constants
spectral/spectral
CREDITS