杉山 耕一朗
2006 年 5 月 06 日
浮力はパーセルの密度と周囲(パーセルと同じ圧力とする)の密度の差で決まるが, 密度は温度と成分の関数であることに注意しなければならない. 凝結の潜熱によってパーセルの温度が上がるとき, 凝結成分の飽和蒸気圧も高くなるので, 凝結成分の混合比が増す. この際, 凝結成分が相対的に「重い」 (凝結成分の分子量が主成分の分子量より大きい)場合には, 温度効果と成分効果が競合する。
大気成分は乾燥成分と湿潤成分の 2 つから成るものとし. 凝縮物は速やかに気塊から除去されるものとする. このとき問題は, ある温度の飽和した気塊と それより高い温度のやはり飽和した気塊ではどちらが密度が大きいか, という問題にに帰着される.
気塊の平均分子量
は,
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(6) 式において,
とみなせば,
浮力が負になる条件は,
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