2.3.1 rffti/rfftf/rfftb

1.
機能
周期実数値データのフーリエ変換をおこなう. rfftiは初期化をおこなう; rfftfはフーリエ順変換をおこなう; rfftbはフーリエ逆変換をおこなう.
2.
定義
Nが偶数のとき N' = N/2-1, Nが奇数のとき N'' = (N-1)/2とおく.
順変換は次のように定義される.

 

ただしNが偶数のとき,

 

逆変換は次のように定義される.
Nが偶数のとき,

 

 

Nが奇数のとき,


 

3.
呼び出し方法
wsave = NumRu::DCL.rffti(n)
NumRu::DCL.rfftf(r,wsave)
NumRu::DCL.rfftb(r,wsave)
4.
パラメーターの説明
n (I) 処理するデータの長さ.
wsave (R) 作業用配列. 長さは少なくとも 2 n+15以上でなければならない.
r (R) 処理する実数型配列. 入力パラメータでもあり出力パラメータでもある. (上記定義参照).
5.
備考
(a)
この変換では正規化されない. つまりrfftf, rfftbを続けて呼ぶと, もとの n倍の値が返される.