スキーム(12), (13)の適合性と安定性について 考察する. まず適合性を調べる. (12)式は の極限で(2)式に一致する. (13) 式だが の極限で(14)式から,
となることがわかるので, (13)は
となる. よって(12), (13)のスキームは適合性がある ことがわかる.
次に安定性を調べてみる. スキーム(12)の安定条件は
である. スキーム(13)も形は同じ上流差分なので安定条件は,
となる. に(14)式を代入すると,
となる. (15)式が成り立つとすれば は 1 以下である. も 1 以下となるので(15)式が成り立てば(17) 式も成り立つことがわかる. 特に(15)が成り立つとき の最大値は 0.25 であるので が 1 に近いときでもスキーム(13) はかなり安定である.