3. 計算結果: ダストのない場合 a. 平均場の日変化 |
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図 3e に地面と大気の正味の熱収支の日変化を示す.
それぞれの図で加熱量と冷却量は日平均するとほぼ等しい.
- 地表面の熱収支に対しては太陽放射による加熱と赤外放射による冷却が卓越する.
顕熱の占める割合は非常に小さい.
- 大気の熱収支に対しては赤外放射と顕熱による加熱が卓越する.
両者の合計は日中約 30 Wm-2 に達する.
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図 3e: ダストのない場合 6 日目の熱収支の日変化. 縦軸はそれぞれ
Wm-2.
(左) 地表面の熱収支. 青は正味の太陽放射フラックス
( ),
赤は正味の赤外放射フラックス ( ), 緑は顕熱フラックス ( ), 橙はそれらの合計である.
地表面を加熱する向きを正にとる.
(右) 大気への正味の加熱量. 青は太陽放射 (近赤外) による正味の加熱量
( ),
赤は赤外放射による正味の加熱量 ( ),
緑は顕熱フラックス ( ),
橙は赤外放射と顕熱の合計, 明るい紫は散逸加熱である.
大気を加熱する向きを正にとる.
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2次元非弾性系を用いた火星大気放射対流の数値計算
Odaka, Nakajima, Ishiwatari, Hayashi,
Nagare Multimedia 2001
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