IGModel-SW 1.0

motion_equationモジュール

速度場の時間変化率を計算する(運動方程式を解く)手続きを提供するモジュール. [詳細]

関数/サブルーチン

subroutine, public motion_equation_Init (icgrid)
 motion_equation モジュールの初期化を行う.
subroutine, public calc_motion_eq_dvdt (DVelDtN, xy_VelN, xy_HeightN, xy_Coli, diff_eval)
 運動方程式の半離散式の右辺を評価し, 全格子点に対してタイムレベル n の速度変化率を計算する.
real(DP), dimension(3) local_k (s_pos)
 地理座標系の鉛直方向の単位ベクトルを直交座標系の単位ベクトルを使って表す.

変数

type(Field_IcGrid2D), save xy_Zeta
 相対渦度場データを管理する構造型 Field_IcGrid2D の変数.
type(Field_IcGrid2D), save mecha_energy
 力学的エネルギーの物理場データを管理する構造型 Field_IcGrid2D の変数.
type(Field_IcGrid2D), save grad_mecha_energy
 ジオポテンシャルと運動エネルギーの和の勾配場を管理する構造型 Field_IcGrid2D の変数.

説明

速度場の時間変化率を計算する(運動方程式を解く)手続きを提供するモジュール.


関数/サブルーチン

subroutine,public motion_equation::calc_motion_eq_dvdt ( type(Field_IcGrid2D),intent(inout)  DVelDtN,
type(Field_IcGrid2D),intent(in)  xy_VelN,
type(Field_IcGrid2D),intent(in)  xy_HeightN,
type(Field_IcGrid2D),intent(in)  xy_Coli,
type(Derivate_Field_IcGrid2D),intent(inout)  diff_eval 
)

運動方程式の半離散式の右辺を評価し, 全格子点に対してタイムレベル n の速度変化率を計算する.

具体的には, このサブルーチンでは, 以下の Tomita, etal(2001) の式(6) の半離散式の右辺を評価する.

\[ \left( \DP{\Dvect{v}}{t} \right)_n = - ( \zeta_n + f ) \Dvect{k} \times \Dvect{v}_n - \nabla \left( gh + \dfrac{\Dvect{v} \cdot \Dvect{v}}{2} \right) \]

ここで, 添字の $n$はタイムレベル n の物理場であることを表す.

引数:
[in,out]DVelDtNタイムレベル n の速度場の時間変化率を管理する構造型 Field_IcGrid2D の変数.
[in]xy_VelNタイムレベル n の速度場を管理する構造型 Field_IcGrid2D の変数.
[in]xy_HeightNタイムレベル n の表面高度場を管理する構造型 Field_IcGrid2D の変数.
[in]xy_Coli
[in]diff_eval正二十面格子上の物理場の微分演算に対するデータを管理する構造型 Derivate_Field_IcGrid2D の変数.

motion_equation.f90186 行で定義されています。

関数の呼び出しグラフ:

呼出しグラフ:

real(DP),dimension(3) motion_equation::local_k ( real(DP),dimension(3),intent(in)  s_pos) [private]

地理座標系の鉛直方向の単位ベクトルを直交座標系の単位ベクトルを使って表す.

引数:
[in]s_pos地理座標系における位置ベクトル $(\phi, \theta, r)$.
戻り値:
引数で与えられた経度・緯度における鉛直方向の単位ベクトル(成分は直交座標系表示).

motion_equation.f90305 行で定義されています。

呼出しグラフ:

subroutine,public motion_equation::motion_equation_Init ( type(IcGrid2D_FVM),intent(inout)  icgrid)

motion_equation モジュールの初期化を行う.

引数:
[in,out]icgrid構造型 IcGrid2D_FVM の変数.

motion_equation.f90122 行で定義されています。

呼出しグラフ:


変数

type(Field_IcGrid2D),save motion_equation::grad_mecha_energy

ジオポテンシャルと運動エネルギーの和の勾配場を管理する構造型 Field_IcGrid2D の変数.

motion_equation.f90107 行で定義されています。

type(Field_IcGrid2D),save motion_equation::mecha_energy

力学的エネルギーの物理場データを管理する構造型 Field_IcGrid2D の変数.

motion_equation.f90103 行で定義されています。

type(Field_IcGrid2D),save motion_equation::xy_Zeta

相対渦度場データを管理する構造型 Field_IcGrid2D の変数.

motion_equation.f9099 行で定義されています。

 全て クラス ネームスペース ファイル 関数 変数